タクシン元首相の次女が率いる新政権、「信頼できない」57% タイの世論調査
【バンコク稲田二郎】タイ国立開発行政研究院(NIDA)が発表した世論調査結果によると、タクシン元首相の次女ペートンタン氏(38)が率いる新政権について、「あまり信頼できない」との回答が最多の35%で、「全く信頼できない」の22%と合わせて57%が信頼できないと回答した。 タイ貢献党党首のペートンタン氏が率いる連立政権は6日に発足。これを受け、NIDAは9~11日に全国の18歳以上に電話で調査を実施。1310人から回答を得て15日に公表した。 その結果によると、新政権の懸念事項(複数回答)で最多は36%の「成果や約束が期待通りにならない」。「首相の経験不足によるミスの恐れ」「タクシン氏による過度な支配」がともに32%、「汚職の可能性」が24%と続いた。 タクシン氏がタイ貢献党に与える影響については、40%が「悪影響を与える」と否定的。「影響なし」が33%で、「好影響を与える」は22%にとどまった。