【試乗】ステアリングに神降臨! アメリカで乗った新型BMW M235グランクーペのイケてる大人を吸い寄せる魔力
新型BMW M235グランクーペに試乗!
新大統領誕生でわくアメリカ・サウス・カロライナ州に飛んだ。この地は古き良きアメリカを感じる南部だが、たしか20年くらいまえにサターンの工場見学で南部を訪れたとき以来のこと。自然豊かな場所だったと記憶しているが、最近の南部はポストシリコンバレーといわれるように、テキサスを中心にハイテク企業も増えてきている。今回の取材目的、BMWの工場があるサウスカロライナ州のスパータンバーグで行われたワークショップでは、次世代車「ノイエクラッセ」に搭載する新しい「iDrive」が披露された。その内容は2025年CES(ラスベガスの家電ショー)で公開となっているが、同日開催されたBMW 2シリーズ(M235)にも試乗してきたので、まずはそのインプレッションをリポートしたい。 【写真】日本導入が待ち遠しい! BMW新型M235グランクーペのデザインを一挙公開【全92枚】 じつはこの工場には、驚くことヒト型の二足歩行ロボットが試験的作業に従事する。血がかよった人間がいない工場でヒト型ロボットともし遭遇したらと考えると「ゾッ」とするかもしれない。自動運転もそうだが、あらゆるモノ・サービスがロボット化され、多くのテック企業が取り組んでいる。 さすがアメリカと思ったのは、帰りのシャーロット空港のラウンジで見た光景だ。大型のアップル製ビジョン・プロ(ゴーグル)を装着し、まるで浮遊病者のように振る舞うIT好きのおじさんがいた。空港ラウンジではサイバー空間でゲームを楽しんでいるらしい。くれぐれも飛行機に乗り遅れないようにと忠告した。このようにデジタル技術が暮らしや働く現場に浸透しているアメリカは、「昔の古き良き」とはいえなくなってきたのが残念だった。 早速、新型BMW M235グランクーペをテストドライブする。まず混乱しないように2シリーズを整理する必要がある。2シリーズはミニと同じFFプラットフォームを使うモデルがあるが、そのラインアップはFF系では今回試乗したグランクーペ、5ドアのアクティブ・ツアラー、グラン・ツアラーがラインアップ。また、3シリーズと同型のFRプラットフォームをコンパクトにまとめた2ドアクーペとカブリオレ。「2」が付くモデルはなんと5車種に上る。FF系はエンジン横置きでFR系は縦置きだ。