【スーパーラグビー・パシフィック】クルセイダーズ連勝なるか。注目は司令塔のセレクション。FBにはハーフペニー
スーパーラグビー・パシフィックのレギュラーシーズンも終盤に差し掛かってきた。 ニュージーランド(以下、NZ)国内では、プレーオフの予想、そしてオールブラックスの選考の話題などで盛り上がってきている。 前週の第10節(4月26,27日)は、話題が盛りだくさんだった。 第9節の4月20日に7-46のスコアでブルーズに滅多打ちにあったブランビーズが、翌週に見事なバウンス・バック(立ち直り)を見せた。今季絶好調のハリケーンズに27-19のスコアで勝利し、初の黒星を付けた(4月26日)。 ブランビーズらしさを十二分に発揮し、プレーオフに向けて良いリハーサルができたといえる。 4月27日にブリスベンでおこなわれたレッズ×ブルーズは、最後までもつれる激戦だった。 前週ハイランダーズに31-0で圧勝して勢いのあるレッズは、今季の新人、11番ティム・ライアンが初先発でハットトリックの大活躍で有利に戦った。 しかし、一時は11点のビハインドを負ったブルーズは、ベンチからWTBケイレブ・クラークを投入してから勢いが出た。 終了間際に同点に追いつき、ロスタイムに入って再びクラークのビックゲインからチャンスを掴む。SHサム・ノックがサヨナラトライを奪い、41-34で激戦を制した。 1敗を守ったブルーズは、首位のハリケーンズにポイントの差でわずか1と迫っている。 盛り上がった第10節の中で、NZのメディアをもっとも賑わせたのはクルセイダーズのパフォーマンスだった。 オーストラリア遠征でワラターズ(4月12日)、フォース(4月20日)に2連敗してホームのクライストチャーチに戻ってきた。4月26日のレベルズ戦は、絶対に負けられない試合だった。 序盤からレベルズ相手にスクラム、ラインアウトのセットピースで圧倒した。それにより攻撃力のあるレベルズにチャンスを与えず、39-0とシャットアウト。完璧な勝利だった。 今季ここまで良くなかったセットピースを大幅に改善した。前日のキャプテンズランで入念に準備していた成果が出た。この勝利に地元クライストチャーチのファンの気分は最高潮。試合後の選手との触れ合いでは、サインや写真を求めるファンが選手を囲み、ピッチを埋め尽くした。