尹大統領「ロ朝に相応の措置」 中国には「責任ある役割」強調
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は14日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに北朝鮮が軍を派遣したことは、朝鮮半島や欧州、さらには全世界の安全保障にとって深刻な脅威になるとし、「北とロシアが軍事的冒険を中止しなければ、同盟国および友好国と協力してウクライナ支援強化を含む実効的な相応の措置を取る」と述べた。中国が同問題を巡り責任ある役割を果たすことも期待した。 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議と20カ国・地域(G20)首脳会議への出席を控えて行われたスペイン通信(EFE)との書面インタビューで述べた。 尹大統領は「中国とも戦略的な意思疎通を続けながら、中国が朝鮮半島とインド太平洋地域の安定に寄与する責任ある役割を果たすことを強調している」と説明した。 また戦争当事者のロシアとも必要な意思疎通を維持しているとし「北との協力を中止するよう促すなど外交的努力を傾けている」と述べた。 米国で来年1月に発足する第2次トランプ政権については、「全ての分野で韓米同盟をさらに強固に維持、発展していくよう協力する」とし、「緊密な協調をもとに北の非核化に向けた努力も傾けていく」と強調した。 韓国政府の南北統一構想「統一ドクトリン」については、「北が対話の道に出てくるよう国際社会が促す一方、北の住民の自由と人権改善のために共に努力し、統一に対する支持と関心を持つことを期待する」と述べた。 APEC首脳会議とG20首脳会議については、「保護貿易主義が台頭し、サプライチェーン(供給網)の不安定さが増しており、豊富な資源を保有する中南米の戦略的重要性が高まっている」とし、「就任後初の中南米訪問は、韓国のグローバル中枢国家ビジョンを中南米地域に広げる意味がある」と説明した。 また「韓国は中南米の国家と自由貿易協定(FTA)締結、インフラ事業への参加を通じて協力してきただけでなく、最近では再生可能エネルギー、バイオ、航空宇宙など多様な分野に協力を広げている」とし「中南米国家との関係を発展、深化させていく重要な機会になるだろう」と述べた。 尹大統領はAPEC首脳会議が来年韓国の慶州で開かれることに触れ、「連結、革新、繁栄を核心キーワードとして『われわれが作っていく持続可能な明日』に関する議論を導いていこうと思う」と紹介した。 そのうえで、「APECがより開放的で平和なアジア太平洋地域の実現というビジョンに一歩近づくことができるよう積極的に寄与する予定」と述べた。 APEC首脳会議を機に行われるペルー公式訪問については「両国が2012年に樹立した包括的戦略パートナー関係強化のための方策を深く議論する計画」とし「両国間で進められているインフラ・防衛産業協力事業に対する議論も進展させていきたい」と話した。 G20首脳会議については「自由で開放的なグローバル貿易と規範を基盤とする国際秩序を強化するための努力はいつにも増して重要だ」とし「韓国が各国の協力をけん引し、共通の課題に対応するための努力に引き続き寄与していきたい」と話した。
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