ヤマモリの業務用タイフード ハラル認証取得で商機拡大
「GABA100」提案推進
一方、業務用商材では、機能性表示食品対応素材「GABA100」を引き続き最重点アイテムに据えて営業活動を推し進める。 「GABA(γ-アミノ酪酸)」はアミノ酸の一種で、健康維持に寄与する数多くの機能を有する。ヤマモリでは04年、自社の醤油醸造過程でGABAを産生する乳酸菌を発⾒。安定的に生産できる方法を確⽴し、特許を取得(GABA40、特許4921721号)した。その後、研究を重ね、22 年にさらに高濃度の「GABA100」の生成に成功。自社商品への活用と合わせ、23年秋から機能性食品表示の対応素材として本格的に業務用提案を開始している。 GABAの主な機能としては ①血圧が高めの人の血圧を下げる ②仕事や勉強による一時的な精神的ストレスや疲労感を緩和する ③睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)の向上 ④中高年の加齢に伴い低下する筋肉量を維持する ⑤肌の乾燥が気になる人の肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける といった5つヘルスクレームを有する。 昨年来、素材系の展示会に積極出展。今期も5月の「ifia JAPAN(国際食品素材/添加物展・会議)に続いて、10月の「食品開発展」、25年2月の「健康博覧会」などへの出品を予定しているという。 「当社は後発に当たるが、先行企業にはない〝味づくり〟に強みを持っている。今後の展示会でも液体という特性をアピールしながら、その使い方提案を充実させていく。23年度は『GABA100』にとって種蒔きの年だった。今年から少しずつ芽吹かせていければと考えている」。