「闇バイト」募集のX投稿を分析、「裏バイト」「p活」「即金」の単語…目立つ金銭的困窮に付け入る手口
楽に高額報酬、まず疑って
闇バイトで逮捕される容疑者の多くは若者が占めており、安易な応募を防ぐ啓発活動が重要視されている。
大手求人サイトを運営する「ディップ」(東京)は昨年12月、全国の高校生250人を対象に闇バイトの求人を見抜くことができるかどうかクイズ形式で調査。3問のうち、いずれも闇バイト募集と見抜けたのは23%にとどまった。
闇バイトの募集では、犯罪に関する隠語が盛り込まれていないなど一見して一般の求人と区別しにくい投稿もあるが、高額な報酬を強調しつつ、「荷物を受け取るだけ」などと仕事内容が不明確な場合が多い。
募集は主にXが用いられるが、DM(ダイレクトメッセージ)でのやり取りから「テレグラム」や「シグナル」といった匿名性の高いアプリへと誘導するのが典型だ。途中で身分証の画像を送るよう要求され、断れなくなって犯罪に加担する容疑者も多い。
京都府警犯罪抑止対策室は「楽で高額な報酬が得られるような募集は、まずは疑ってみることが重要だ」としている。