ウクライナはイスラエルのように生きることができる|週末に読みたい海外メディア記事5本|2023.9.15-9.21
早期の勝利を祈りつつ、長い闘争に向けた計画を立てよ、と英エコノミスト誌[国連総会一般討論演説に臨むゼレンスキー大統領=2023年9月19日、アメリカ・ニューヨーク](ウクライナ大統領府HPより)
今週もお疲れ様でした。6月の反転攻勢開始から3カ月以上が経過し、秋雨による地面のぬかるみで戦闘車両の移動が難しくなるという10月が近づいてきました。国連総会に登壇したゼレンスキー大統領がロシアへの対抗を改めて訴えかけた一方で、米議会には共和党の一部からウクライナへの追加支援に強く反発する声が上がっています。 こうした中、ウクライナは長期戦を前提に軌道修正が必要だと指摘するのは英エコノミスト誌。「まず『勝利』を、続いて再建を」から、「長期戦を戦いながら繁栄を実現する」ことへ目標を転換せよという主張です。同誌がゼレンスキー大統領の発言として伝える「犠牲者を最小限に抑えながら長期にわたって戦い続ける用意がわれわれにはある。たとえば、イスラエルのように」との言葉は、確かに潮目の変化を印象付けます。目下の反転攻勢の評価を出すにはまだ早いものの、国際社会が新たなシナリオへの準備を求められているのは確かでしょう。 フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事、皆様もよろしければご一緒に。
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フォーサイト編集部