「ちょっと自分勝手になったほうがいい」飯島直子さん、頑張りすぎる同世代にエール
親の看取りや、体の不調。飯島直子さん(56)はこうした人生の節目を、しなやかに乗り越えてきた。著書『飯島直子 今のための今まで』(世界文化社)では、体調のことや家族のことをありのままに告白。不調が重なったら「ちょっとだけ自分勝手になったほうがいい」と語る。 【写真15枚】背中全開のドレス姿の飯島直子をうれしそうに指摘する中山秀征 更年期にまつわることや、子育て、介護のこと…。飯島さんが昨年始めたインスタグラムのコメント欄には、フォロワーからのさまざまな悩みが書き込まれる。 「さまざまな悩みを抱える同世代の方々に、『とにかく自分を一番大事にして』と伝えたいです。頑張りすぎている人は、ちょっとだけ自分勝手になったほうがいい」 そう語る飯島さん自身も、体調に悩んだり、家族のために頑張ったりした時期があった。 30代前半から子宮筋腫や子宮腺筋症によりひどい生理痛に悩んだ。治療を始めると、今度は数々の副作用に見舞われた。「すごく眠いのに、なかなか寝付くことができない。体が火照(ほて)るホットフラッシュや、だるさ、やる気の出ない状態も続きました。一気に更年期障害のような症状が出ました」 親の看病で、仕事を減らした時期もあった。がんを患う父にはマネジャーのように付き添い、父の死後は母がいる実家で暮らした。平成29年に父を、その4年後の令和3年に母を看取ると、しばらく気持ちが塞ぐ時期が続いたという。 ■運動で気が晴れ 母親の三回忌だった昨年、そんな飯島さんを心配した知人が、「外の世界に目を向けたら?」と声をかけてくれた。その言葉に触発され、飯島さんは「このままではいけない。とにかく何か新しいことを始めよう」と決めた。 まず取り組んだのは、自身の健康の回復。バレエの動きなどにより柔軟性を高める「ストレッチバレエ」や、全身を鍛える「ピラティス」のレッスンに通うようになった。 「本当に落ち込んでいるときは運動もできませんでしたが、少しずつ動いてみたら、気持ちも少しずつ晴れてきたんです」 最近では、ストレッチバレエに組み込まれている軽い有酸素運動の効果か、レッスンに参加した日の夜は、「ぐっすり眠れる気がする」という。