【NBA】バディー・ヒールド獲得報道のウォリアーズは新たなクレイ・トンプソンを見つけたのか?
クレイ・トンプソンの真の代役はディアンソニー・メルトン?
メルトンはトンプソンやヒールドほどのビッグネームではないが、この3人でベストかもしれない。攻守両面で素晴らしく、ボールを追う本能を持ち、相手の攻撃の起点を厳しく守る。クリエイターとして長けているわけではなく、リムでのフィニッシュも下回るが、3P成功率はここ4シーズンで38.3%と信頼できるようになった。トンプソンやヒールドほどショットが万能なタイプではないが、オープンなショットを沈められる。 ウォリアーズは1年1280万ドル(約20億6080万円/1ドル=161円換算)というお買い得価格でメルトンを手に入れることができた。もっと高額なラインの選手だったが、昨季は腰のケガに制限されたのだ。2シーズン前の調子を取り戻せれば、ウォリアーズにとって素晴らしい戦力になるだろう。メルトンは賢い選手で、スティーブ・カー・ヘッドコーチのシステムにもうまくフィットする。 メルトンはトンプソンのようなショットを持つわけではない。だが、ほかにもっと重要なことをこなす。素晴らしいヘルプディフェンダーであり、リバウンダーとしてもトンプソンを上回る。ペリメーターでやられることも減るだろう。そして彼のショットセレクションは良くなるはずだ。
カイル・アンダーソンはウォリアーズに完璧にフィット
ウォリアーズのシステムでプレイするには、非常に特殊なタイプの選手でなければならない。 アンダーソンはNBA有数の賢い選手であり、優れたパサーだ。攻撃の流れの中でうまくスクリーンをかける。カリーが良いかたちでショットを打つのに役立つだろう。また、アンダーソンは多才なディフェンダーでもあり、ウォリアーズの守備を向上させるはずだ。 ウォリアーズのトランジション攻撃には貢献できないだろう。アンダーソンはリーグで最もスローな選手のひとりだ。また、ペリメーターからのショットも通算成功率33.8%だ。それでも、ウォリアーズは彼のそういった弱点を隠すのに理想的なチームだ。そして平均年俸900万ドル(約14億4900万円)は、優れたローテーションプレイヤーのサラリーとしてはお買い得だろう。 トンプソンを失うのは痛手だ。しかし、昨季の彼が金額に見合わなくなっていたのも現実である。ウォリアーズが代わりに加えた3人の新選手は、チームを向上させるだろう。そしてトンプソン自身も、ルカ・ドンチッチとカイリー・アービングのパスからシンプルにキャッチ&シュートが可能となるマーベリックスでより良い役割を担うことができるはずだ。
Stephen Noh、坂東実藍 Miran Bando