大谷翔平「50―50」の歩み…4月3日1号、負の流れ断ち切る一発【担当が選ぶこの1本】
ドジャース・大谷翔平投手(30)が19日(日本時間20日)、メジャーリーグ史上初の「50発&50盗塁」を達成しただけでなく「51―51」まで上乗せし、新たな伝説を作った。敵地でのマーリンズ戦で3打席連続本塁打を放つなど、6打数6安打10打点2盗塁。1試合の安打、本塁打、打点は自己新の大爆発だった。ド軍は12年連続でプレーオフ進出決定。大谷は米7年目にして初めて頂点を目指す舞台に立つ。メジャー担当・安藤宏太記者が選ぶこの1本。 【動画】もう意味不明!大谷翔平、3打席連続アーチとなる51号!! 千里の道も一歩から。大谷が何発打っても忘れられないのは、4月3日(日本時間同4日)のジャイアンツ戦で放った今季1号だ。右中間に放ったアーチは、メジャー移籍後では最も遅い開幕から9試合目、41打席目で出た一発だった。 3月には韓国での開幕シリーズがあり、長距離移動で体力を消耗。韓国では水原元通訳との別れを迎え、米国に戻っても球場外が騒がしく、睡眠時間も削られていた。さらに当時、チーム内では風邪が蔓延し、体調も万全ではなかった。 新天地で思うように結果が出ないもどかしさも募っていたはず。それでも「メンタルを言い訳にしたくはない。そこを含めて技術」と言い張り、「焦る気持ちと早く打ちたいという気持ちを我慢しながら、自分のスイングをしようと努めてはきた」と自分を信じ続けた。全ての負の流れを断ち切る、大きな意味を持つ一発だった。
報知新聞社