ダイアナ妃、訪問先では「ヘアスタイルや服装で目立とうとしない」ポリシー。当時のエピソードを関係者が明かす
今もなお、世界中の多くの人に愛されているダイアナ妃。先日、ダイアナ妃の元ヘアスタイリストが友人と一緒に本を出版。ユーモアにあふれた可愛らしいダイアナ妃の素顔が明かされ、注目を集めた。 【写真】2人の息子たちへの愛が伝わる瞳に、思わず涙...。ダイアナ妃が最高のママだとわかるベストモーメント
いたずら好きなダイアナ妃
ダイアナ妃の元ヘアスタイリストとして、10年間も一緒に仕事をしていたリチャード・ダルトンさん。「The Princess Diana Museum」の館長である友人のルネ・プラントさんと共同執筆した新著『It's All About the Hair-My Decade with Diana(原題)』には、ダイアナ妃との思い出の数々がつづられている。 ダルトンさんは『PEOPLE』誌に対し、ダイアナ妃の本を書く目的のひとつは「ダイアナ妃がいかに面白い人であったか」を示すことだったと語っている。 「10年以上毎日彼女に会っていたので、思い出に浸るのはとても楽しいことでした」 誰よりも多くの時間をふたりきりで過ごしたというダルトンさんによると、ダイアナ妃はいたずら好きでいつもジョークを言っていたという。長時間のフライトの際には、いつもバッグに忍ばせていたプラスチック製の犬のフンなどを座席に置くといういたずらをしていたよう。 「ダイアナ妃はとても面白く、私たちみんなに冗談を言うのが大好きでした」 また共同執筆者のプラントさんも、ダイアナ妃のいたずら好きをこのように明かしている。 「ダイアナ妃のユーモアのある一面は、とても魅力的でした。彼女はただ “普通”になりたかっただけで、私たちと同じだったのです」
チャリティーよりも目立たない髪型に
アンゴラを訪問した際には、地雷処理作業に作業服で訪れたダイアナ妃。圧倒的な美貌とファッションセンス、そして20世紀を代表するファッションアイコンでありながら、慈善活動に真剣に打ち込む姿を表したその画像は、日本でも大きな注目を集めた。さらに妃は、ファッションのみならず、ヘアスタイルに至るまでも王室の仕事にプライドを持っていたようで、その日、自分が代表として支援するチャリティーの存在が薄くなってしまうような髪型にはしたくないと強く意識していたという。また、ダルトンさんは、ダイアナ妃は写真よりも実物の方がさらに美しかったとも語っており、自身の本を通して伝えたいことをこのように明かしている。 「この本を通して、誰もが親切かつ思いやりをもって人と接するようになれることを願っています。ダイアナ妃が生きていたときと同じように」 「The Princess Diana Museum」の館長であるプラントさんは、同ミュージアムのウェブサイトにて、自身にとって「ダイアナ妃は変革の象徴だった」と語っている。 「オーストラリアで育った私は連邦の一員であり、地球の裏側にいながらも、王室とイギリスから大きな影響を受けていると感じていました。ダイアナ妃は、人々をひとつにしたいという意志を示す選択をしたけれど、彼女は王族であり王女でした」 プラントさんによると、ダイアナ妃は手袋をはずして国民と握手した最初の王族であり、「触れるだけで感染する」と言われていた時代にエイズ患者と素手で握手とハグをすることで、エイズにまつわる恐怖や偏見をなくす手助けをした。 「ダイアナ妃は、世界中の何百万人もの人々に感動を与えてきました。死後20年以上経った今でも、ダイアナ妃のようなポジティブな影響を世界に与えた人物を思い浮かびません」
Harper's BAZAAR JP