スマスイのカメ164匹はいま...伊豆に!引き取った施設の園長は『家で飼えなくなったカメ』も全て受け入れ「カメは悪者ではなかった...外来種ということで殺されるなら助けてあげたい」
今年6月にリニューアルオープンした「神戸須磨シーワールド」。560種類、約1万9000の生き物が展示されているほか、西日本で唯一シャチのパフォーマンスを楽しむことができる施設に生まれ変わりました。オープン前には、古い施設から改修された新しい住まいへ、生き物たちもお引越し。しかし一方でいなくなってしまった生き物もいたのです。一体どこへ行ったのか?MBS山中真アナウンサーが行方を追いました。 【写真で見る】ペンギンが“新しい住まい”へお引越し…エレベーターに乗って移動する様子
スマスイで保護してきたカメたち…一体どこへ?
“スマスイ”の愛称で親しまれた「神戸市立須磨海浜水族園」。そこにあったのがカメの楽園、その名も「亀楽園」です。2010年に外来種のカメの研究保護施設として誕生。暮らしていたのは9割以上が外来種のアカミミガメ、通称ミドリガメと呼ばれ、ペットとして日本に持ち込まれたものです。 寿命は40年と言われ、ペットとして飼えなくなった人たちが外へ逃がすなどして日本各地で急増。農作物を食い荒らすなどの被害が出ていました。そこでスマスイでは、アカミミガメを捕獲して持ち込むと入園料を無料にするなどの取り組みを行って、亀楽園で保護してきました。 一時は700匹を超えていたとみられるアカミミガメですが…新しい施設に亀楽園はありません。あのカメたちは一体どこへ行ったのか。新施設の担当者に話を聞くと… (神戸須磨シーワールド広報 岡光敏宗さん)「計画の中ではミシシッピアカミミガメの展示の予定はあったのですが、日本の在来種のカメの繁殖に力を入れたいということで今回はニホンイシガメの繁殖に力を入れていて、外来種は展示がないという形に。(亀楽園のカメは)イズーという施設に移動しております」 大量のミドリガメを全て引き取った施設がある、とのこと。取材班は早速、静岡・河津町浜にあるというその施設に向かいました。
カメの新たな住まいには爬虫類がいっぱい!?
やってきたのは400種1000匹以上の爬虫類を飼育・展示する日本最大の爬虫類動物園「体感型動物園iZoo」です。 「体感型」とあって施設に入ると足元にカメがいるなどとにかく距離が近い。放し飼いされたリクガメのゾーンや、ガラパゴス諸島に住む希少なゾウガメとも並んで記念撮影。小型の爬虫類を抱っこすることもできます。さすがに触ることはできませんが、体重800kgのイリエワニに、猛毒のキングコブラも。日本でiZooにしかいないという絶滅危惧種のイグアナは… (山中アナ)「なんなんですか、これ…3段重ね、5段重ねくらいになっていますよ」 (園長)「日光浴するときに自分がよく当たりたいので、他人の上に乗っかっているんですね」 (山中アナ)「人を蹴落として自分が前に行く。まるで爬虫類界のMBSアナウンサー室。こんな感じでね、蹴落として、先輩の背中の上に平気で乗ってくる後輩がいるんですよ」 思わず調査を忘れそうになりますが、本題のスマスイのカメは…