スマスイのカメ164匹はいま...伊豆に!引き取った施設の園長は『家で飼えなくなったカメ』も全て受け入れ「カメは悪者ではなかった...外来種ということで殺されるなら助けてあげたい」
(山中アナ)「えっ、うじゃうじゃ!ここは?」 (園長)「ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)を引き取ってこちらの池に収容しています。日本全国からここに来ていますし、スマスイからもここに来ています」 (山中アナ)「何年か前に会った子たちと僕は今再会しているんですね。だから寄って来てくれたのかな?」 (園長)「エサが欲しいだけですね」
スマスイから引き取った164匹のカメは新たな楽園で暮らしていました。 (園長)「スマスイもアカミミガメを引き取ったりして飼育をしていたんだけれども、改修するということでカメを継続して飼育することができなくなった。ご相談いただいて、引き取れるか?ということだったので、私が引き取りにいきました。カメを殺処分しなかったスマスイさんもそれなりの志があったし、それを引き継いだということですね」
「カメは悪者ではなかった…殺されるなら助けてあげたい」
園長の白輪剛史さんは、スマスイのカメだけでなく、2012年の開園当初から家などで飼えなくなったアカミミガメの引き取りを行っています。 (白輪剛史園長)「日本人はカメが大好きなんですよ。勤勉、努力家、長寿。カメっていう存在は悪者ではなかったわけですよ。カメさんって呼ばれる存在が、いきなり外来種ということで悪者になってしまった。それで殺されるんだったら助けてあげたいなっていう気持ちが一番大きい」 白輪園長は、爬虫類の輸入業も行っていて、それもカメを保護する大きな理由の一つです。 (白輪剛史園長)「自分が販売してきたのに『売られていった後はもう知らないよ』というのはちょっと筋が違うかなと思っていて。そこで自分ができることは何かなと思ったときに、引き取って自分が飼うことだなと思った」 引き取り依頼はほぼ毎日全国から寄せられていて、6年前の2018年には専用の巨大な池を増設。今は約1000匹のカメがここで暮らしています。
“ペットを殺処分したくない人の最後の砦になれば”
取材した日も15年以上飼ったカメを抱えた女性が来ていました。 (飼い主)「埼玉から来ました。飼っていたミドリガメさんを引き取ってくださるということで、本当に助かって」 お祭りで子どもたちがとってきたというカメ。子どもたちが巣立ち、最近、夫にも先立たれたため、もう世話をするのが難しいと手放すことを決意しました。