陸自隊員の遺族 国に賠償求める裁判始まる 自殺は過重業務など原因と訴え 岩手県
岩手めんこいテレビ
2020年に陸上自衛隊岩手駐屯地の男性隊員が自殺したのは、過重な業務やパワハラが原因だとして、遺族が国に1億700万円余りの賠償を求める裁判が盛岡地方裁判所で始まりました。 訴えを起こしているのは、陸上自衛隊岩手駐屯地に所属していた男性隊員の遺族です。 訴えによりますと、過重な業務と上司からのパワーハラスメントを苦に当時20代の男性隊員が2020年10月に自殺したとして、遺族が国に対して1億700万円余りの賠償などを求めています。 遺族の代理人によりますと、男性隊員は2020年6月から翌月にかけて29日間の連続した訓練に参加。 約200時間の超過勤務で健康が害されたとして公務災害に認定されています。 また、男性隊員は妻に対し上司から理不尽に叱られ「死ね」などと言われていたことを明かしていたということです。 11月21日の第一回口頭弁論で、遺族側は男性隊員の上司によるパワハラ行為を挙げ「こうした環境下で休日も取れず長時間働いたことによるストレスは極めて強いものだった」と主張。 「過重な業務でうつ病を発症し、10月に自殺した」と強調しました。 一方、国側は訴えを退けるよう求め争う姿勢を示しています。 次回は2025年の2月にWEB形式で争点と証拠の整理が行われます。
岩手めんこいテレビ