ロシアの失業率、4月は過去最低 賃金大幅上昇で労働市場逼迫
Alexander Marrow Darya Korsunskaya [5日 ロイター] - ロシア連邦統計局が5日発表したデータによると、4月の失業率は過去最低の2.6%だった。3月の実質賃金は前年比12.9%上昇し、アナリスト予想を上回った。ロシアの労働市場の逼迫が浮き彫りになった。 ロシア経済は2022年の不況から回復したが、経済成長は国費による武器と弾薬の生産に依存しており、国民の生活水準引き上げを妨げる問題が隠れているとエコノミストは指摘する。 ズベルバンクのゲルマン・グレフ最高経営責任者(CEO)は4日、上院での証言で「国内経済は間違いなく深刻な過熱状態にある」と述べた。 ロシア中央銀行が実施した企業調査によると、第1・四半期の生産能力は81%と過去最高に達した。 当局者は、22年の軍事動員やロシアのウクライナ侵攻以降の数十万人の移住によって悪化している労働力不足が主な懸念事項だと指摘。中銀はこれが生産の伸びを抑制していると指摘している。