高品質コーヒー第一県の孟連県のコーヒーの良品率が62%に上昇 中国
【CNS】中国・雲南省(Yunnan)普洱市(Pu’er)孟連タイ族ラフ族ワ族自治県(Menglian Dai, Lahu and Va Autonomous County)茶葉・特色生物産業発展センターによると5月8日、2023年から2024年のコーヒー生産シーズンが終了し、孟連県は1万1100トンのコーヒー豆を生産し、前シーズンの56パーセントから良品率を62パーセントに向上させ、同省内でのリードを維持した。 孟連県は雲南省の南西部に位置し、ミャンマーとの国境を接している。南アジアの熱帯モンスーン気候の影響を受け、肥沃な土壌、年間を通じて霜が降りない気候、豊かな日照、多量の降雨に恵まれており、コーヒーに加え、ゴム、茶葉、アボカドなどの作物にとっても理想的な栽培条件を備えている。この県は「中国の高品質コーヒー第一の県」として、また「中国のアボカドの故郷」としても名高い。 孟連県茶葉・特色生物産業発展センターの陳梅(Chen Mei)副主任は、1988年に産業化された規模のコーヒー栽培が始まったことを紹介している。現在、コーヒーの栽培面積は11万600ムー(約7373ヘクタール)に達し、六つの郷(鎮)37の村民委員会、416の村民グループ、1万6081世帯、6万1000人の農家がコーヒー栽培に従事している。コーヒー産業は同県の重要な支柱産業の一つとなり、主に北京市、上海市、広州市(Guangzhou)などの都市に販売されている。 近年、孟連県は市場志向による中低生産のコーヒー園の改善を積極的に推進し、コーヒーの栽培の標準化やコーヒー加工工場の改築・拡張などを行い、高品質化、標準化、産業化、国際化を推進している。2022年から2023年のコーヒー生産シーズンには、同県のコーヒー豆の生産量は1万100トンに達し、良品率は56パーセントで、雲南省でトップに立ち、総生産額は12億3000万元(約265億円)に達した。 陳副主任によると、2023年から2024年のコーヒー生産シーズンには、孟連県のコーヒー豆の生産量は1万1100トン、良品率は62パーセントに達し、雲南省でのリードを維持している。 孟連県富岩鎮の趙梅(Zhao Mei)さんは長年コーヒー産業に従事しており、毎シーズン200トン以上のコーヒー豆を外部に販売している。そのうち高品質コーヒーは80パーセント以上を占めている。彼女は、自家製の高品質コーヒーは1キログラムあたり50元(約1078円)以上、通常のコーヒーは約30元(約646円)で販売されていると紹介している。 陳副主任は、孟連県はコーヒーの良品率向上を目指し、優良品種の導入とモデル基地の建設を強化し、コーヒー産業と観光産業の融合発展を促進するなど、観光産業と地方振興に新たな活力をもたらしていると述べている。(c)CNS/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。