キャサリン妃「御用達ブランド」廃業の衝撃...「肖像画ドレス」で歴史に名を刻む
<キャサリン妃やベアトリス王女が公務で愛用した「ザ・ヴァンパイアズ・ワイフ」の突然の休止発表。キャサリン妃の公式ポートレートとして永遠の歴史に>
キャサリン妃が最も愛したファッションブランドの1つ「ザ・ヴァンパイアズ・ワイフ(The Vampire's Wife)」の終了が突然発表された。 【画像】公式肖像画で緑色の「ザ・ファルコネッティ・ドレス」を着用したキャサリン妃 キャサリン妃はこのブランドの最も有名な顧客で、主要なデザインのうち2着を公務で着用したことが知られている。 その1着は、ブランドのシグニチャーともいえる「ザ・ファルコネッティ・ドレス(The Falconetti Dress )」である。 キャサリン妃が初めてこのドレスを着用したのは、2020年にウィリアム王子(当時)とアイルランドを訪問した際であり、エメラルドグリーンのドレスでホスト国であるアイルランドへ敬意を表した。 また、そのドレスは2022年に発表された公式ポートレートでも描かれており、その肖像画は現在、ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーに展示されている。 そして2022年、「プラチナ・ジュビリー」を祝ってエリザベス女王の代理でカリブ海のベリーズを訪問した際にも「ザ・ヴァンパイアズ・ワイフ」のドレスを着用している。 古代マヤ遺跡カハル・ペチでの夕刻のレセプションでは、フリッターショルダーとウエストの絞りが特徴的な鮮やかなメタリックピンクのドレスを披露した。 キャサリン妃を通じてファッション史に名を刻んだこのブランドは、2016年にシンガーソングライターのニック・ケイヴの妻で元モデルでファッションデザイナーのスージー・ケイヴによって設立された。 カルト的な支持を得て、ジェニファー・アニストンやキルスティン・ダンストなどがレッドカーペットで着用して登場したことでも知られている。しかし今回、ホームページとインスタグラムで突然の休止の発表がされた。 「成長と売り上げが続いていましたが、卸売市場の混乱がブランドに劇的な影響を及ぼしました。「ザ・ヴァンパイアズ・ワイフ」は、すべての顧客、パートナー、および過去10年間にブランドを着用してくださった方々に心から感謝の意を表します。皆さまのサポートは計り知れないものであり、深く感謝しています」 ヨーク公アンドルー王子の長女ベアトリス王女もこのブランドの大ファンで、2022年のエリザベス女王の「プラチナ・ジュビリー」を祝う場でも「ザ・ヴァンパイアズ・ワイフ」のドレスを着用している姿がキャッチされている。 また、カミラ王妃の長男であるトム・パーカー・ボウルズ氏の元妻サラ・パーカー・ボウルズさんがヘンリー王子とメーガン妃の挙式の際にも着用するなど、イギリス王室ゆかりの人々に愛されたブランドであった。
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部