東証・宮原社長の辞任発表、システム障害で引責 JPX「再発防止に努める」
日本取引所グループ(JPX)は30日、傘下の東京証券取引所の宮原幸一郎社長が同日付で辞任すると発表した。10月に発生した東証のシステム障害と終日売買停止の責任を取る。JPXの清田瞭CEO(最高経営責任者)が12月1日から東証社長を暫定的に兼任する。 【会見ノーカット】東証・宮原社長の引責辞任を発表 JPX、システム障害「再発防止に努める」
金融庁から業務改善命令受ける
JPXと東証は30日、金融庁から業務改善命令を受けており、記者会見した清田CEOは「真摯かつ厳粛に受け止め、再びこのような事態がなきよう、再発防止に努める」と語った。 清田CEOによると、宮原社長からは「システム障害で業務改善命令を受けたことを重く受け止め、本日をもって社長を辞任したい」と申し入れがあったという。 宮原氏は、電源開発を経て1988(昭和63)年4月に東証に入り、2015(平成27)年6月に社長に就任した。清田氏は、大和証券グループ本社の会長などを歴任した後、2013(同25)年6月に東証社長に転じ、2015年からJPXのCEOに就いていた。