フォーブス「アジアの女性リーダー」2024年版、日本から2人が選出
フォーブスは11月4日、アジア地域の傑出した女性リーダーを選出する「パワービジネスウーマン(Power Businesswomen)」リストの2024年版を発表した。このリストは、女性としては稀な実績を上げた20名の企業の幹部を称えている。 「今年のリストは、業界の課題や不確実性の中で企業を導く20人にスポットライトを当てている。これらの女性は、不動産や金融、電気自動車(EV)などの多岐にわたる分野に、大胆な戦略と新たな楽観主義をもたらしている」と担当編集者のラナ・ウェフビー・ワトソンは述べている。 今年のメンバーには、困難に正面から立ち向かう新世代のビジネスリーダーが含まれている。その中の一人で、3月に韓国のテクノロジー大手カカオの初の女性CEOに就任したチョン・シンア(49)は、インターネット事業の効率化を図るために非中核資産の売却を計画し、人工知能(AI)関連のビジネスの推進に注力している。 カカオの子会社であるカカオベンチャーズの代表だった彼女が、同社の新たな事業拡大に取り組んでいた中、7月に同社の創業者で会長のキム・ボムスが、前年に行われたKポップ大手のSMエンターテインメントの買収に絡む株価操作の容疑で逮捕されたが、チョンはその当時、社外取締役を務めており、この件で告発は受けていない。 一方、中国のEV大手BYDのエグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるステラ・リー(55)は、同社の米国と欧州における事業を統括している。彼女は、BYDの年間売上高の約430億ドル(約6兆5400億円)のうちの30%を占める海外売上を、将来的に50%に引き上げることを目指しており、その達成に向けたミッションを担っている。 リーは、2013年にカリフォルニア州ランカスターでBYD初の米国工場を設立したほか、現在はハンガリーに建設する欧州初の工場のプロジェクトを監督している。BYDはまた、メキシコで1万人規模の雇用を生み出すとされる大規模な施設の計画を進めている。