フォーブス「アジアの女性リーダー」2024年版、日本から2人が選出
日本からも2名の女性エグゼクティブが選出
■森トラストの伊達美和子氏とJALの鳥取三津子氏が選出 今年のリストには、日本から2名の女性エグゼクティブが選出された。そのうちの一人の森トラストの社長でCEOの伊達美和子(53)は、東京を拠点とする同社の高級ホテルのポートフォリオを、オフィス賃貸と不動産販売という同社の2つの主力事業と並ぶ規模に成長させようとしている。彼女は、この「第3の柱」の構築によって、より持続可能な収益と利益を生み出そうとしている。 1998年に父が創業した不動産開発会社に入社した伊達は、2人の兄が会社を去った後の2016年に社長兼CEOに就任した。この人事は女性がトップに立つことが珍しい日本の企業としては、異例の人事と言える。彼女は、フォーブスアジアの11月号の表紙も飾っている。 一方、日本航空(JAL)の初の女性CEOに就任したのが、客室乗務員から日本を代表する航空会社のトップに登りつめた鳥取三津子(59)だ。彼女は、長崎県の女子短期大学を卒業後の1985年に、後にJALに買収された東亜国内航空での勤務を開始し、客室乗員部のトップを経て最高顧客責任者に昇進し、2024年4月にCEOに就任した。 JALの旅客数は、パンデミック前の水準にほぼ回復し、今年3月末までの1年間の純利益は前年の約2.8倍の955億円に達した。しかし、最近相次いだ安全問題を受けて、同社は6月に国土交通省に再発防止策を提出した。「私は、これまでの自分のキャリアを信じてこの職務を引き受けることにしました。私の仕事は、航空会社の最も基本的な2つの側面である、安全と顧客サービスにあります」と、鳥取はCEOに任命された際に語っていた。 今年のアジアの「パワービジネスウーマン」リストには他に、3月に香港取引所(HKEX)の初の女性CEOに就任したボニー・チャン(54)や、オーストラリア最大の市場シェアを誇る通信大手のテルストラのCEOのヴィッキー・ブレイディ(53)、中国の不動産開発会社シュイオンランド(瑞安房地産)の副会長のステファニー・ロー(42)らが含まれている。
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