佐渡金山の世界遺産登録へ総力結集 新潟市で県民会議
「佐渡島の金山」(新潟県)の世界文化遺産登録に向けた機運を盛り上げるために設立された「佐渡金銀山世界遺産登録推進県民会議」の総会が22日、新潟市内で開かれた。共同代表の花角英世知事は「(登録の可否を審議する)7月の世界遺産委員会に向け、総力を結集して登録実現を目指す」と気勢を上げた。 佐渡金山をめぐっては、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)が今月6日、最上位の評価「登録」ではなく、追加情報を求める2番目に高い評価「情報照会」を勧告。遺産登録に向け活動を展開していた関係者に戸惑いが広がった。 佐渡金山がある佐渡市の渡辺竜五市長は「イコモスは勧告で『遺産登録を考慮するに値する』と記載し、佐渡金山の価値自体は認めている。残された約1カ月間、登録を目指して駆け抜ける」と意気込んだ。 総会には県民も含め過去最多の約300人が参加。世界遺産委は7月21~31日の日程でインド・ニューデリーで開かれる。