グレイシー・エイブラムス、テイラー・スウィフトと楽曲製作中に起きた火事について語る
グレイシー・エイブラムスが、テイラー・スウィフトと共作した新曲「us.」の作業中にテイラーの自宅で火事が起きた経緯についてApple Musicのゼイン・ロウに語った。 グレイシーは、『ザ・シークレット・オブ・アス』に収録されているこの楽曲を一緒に作った日について、「ドラマチックでした。危うく彼女の自宅を全焼させるところでした。本当に。[中略] 私たちはディナーに行って、たくさんお酒を飲んで、お互いの人生について話して、それからアルバムの話になって、彼女は“ザ・トーチード・ポエッツ・デパートメント”の途中で、私は“ザ・シークレット・オブ・アス”の途中だったんですね」と振り返り、「いろいろ全部話しながら二人とも興奮していたんです。そして彼女が、“うちに来なよ、曲を聴かせてあげたい”って言うので、彼女の家に戻り、ワインのボトルを開けて、キッチンで1曲ずつ聴いたんです。シアター・キッズ(大袈裟な演劇部員)みたいにキッチン・アイランドの周りで立ったり走り回ったりしていました。すごくおかしくて。ずっと“これとんでもないな。イカれてるな”って思ってました」と話した。 さらに彼女は、「この時点で午前2時頃で、それまで1曲ずつ聴いてきてどれくらい経ったかわかりませんでした。アーロン(・デスナー)が送ってくれたスケッチを聴いていたら、“us.”のギター・パートが流れてきて、すぐにピアノに駆け寄りました。曲を作る予定はなかったんですが、まるでナッシュビルの作曲セッションのようで。ピアノの前に座って、キーを見つけて、夜中の2時から6時まで曲を書き続けました。全て撮影したんです、“撮影しなきゃ”っていうわけじゃなくて、とにかく全部記録しておきたかったからかな。全身全霊で、ドラマチックで、とても楽しかったです」と語っている。 火事についてグレイシーは、別の部屋から“バキッ”という音が聞こえたが、テイラーは当初飼い猫だと思ったためすぐには確認しなかったと回想している。「ブリッジを終えて、ワインか何かを取りにキッチンに行ったら、中央のアイランドに火柱が上がっていました。本当に巨大な炎の玉でした。家に着いた時にキャンドルに火をつけたんですが、あまりに熱くて破裂してしまったんですね。キャンドルの土台は木の幹のようなものでした」と彼女は述べ、「(テイラーが)どうやってその場所を知っていたのかわかりませんが、走って消火器を掴んで、何分も使おうとしていたんですが、動かなかったんですよ。私はただ泣いていたんですが、以前にも同じようなことがあったんです。不思議なことにロウソクが破裂したことがあって、ロウソクに水をかけると、ロウと油と水が……ということを学んでいました。とにかく、結局彼女がそれを消しました。消火したんです」と続けた。 そして、「キッチン中が煙で覆われていたので、私たちはその後何週間も激しく痰の絡む咳をしていました。“us.”はあの夜から生まれました。本当にいい夜でした。誰も怪我をしませんでしたし。実際は二人ともロウやその他もろもろで火傷を負いましたけど。ひどかったけれど、面白かったです」と語っている。 先週、グレイシーはインスタグラムで、二人が戯れながら曲を作っている動画を公開し、その夜を“私の人生で最も楽しい時間だった”と綴った。彼女はまた、テイラーがアパートの火事を消火しようと奮闘している動画も公開し、“これで消火器の使い方がわかったね。愛してる”と添えた。 2023年夏にテイラーの【The Eras Tour】でオープニング・アクトを務めた24歳のグレイシーは、今年の秋にもいくつかの北米公演に出演する。そして現地時間2024年9月5日の米ポートランド公演を皮切りに、全米の劇場規模の会場を回る自身のヘッドライナー・ツアーに出る予定だ。 「us.」に加え、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で49位を記録した「Risk」や「Close to You」などが収録されている『ザ・シークレット・オブ・アス』は、2023年2月にリリースされたグレイシーのデビュー・アルバム『グッド・リダンス』に続く作品となる。デビュー・アルバムは米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で52位を記録した。