【例年の10倍】“カメムシ”が猛暑の影響などで大発生!不快な臭いや体液色素に注意…必見の対策は(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
刺激を与えると強い臭いを出すカメムシ。2024年の発生数はなんと例年の10倍。10月終わりまで大量発生が続く可能性も。そこで、虫が苦手な人は必見のカメムシ対策を紹介します。 2024年、静岡県内のホームセンターでは例年にない光景が…。 (カインズ清水店 肥田 誠治 ラインマネージャー ) 「こちらがカメムシ用のコーナーになります」 設置されていたのはカメムシ対策の特設コーナー。撃退スプレーなどたくさんの種類が並んでいますが…。一時は、仕入れると、すぐに売り切れ寸前になるほどで、今も在庫の問い合わせが多くあるといいます。 (カインズ清水店 肥田 誠治 ラインマネージャー ) 「いままでは、ここまでのお問い合わせがなかったので、改めてこのコーナーを作らせていただいた」 例年と比べて、どれほど発生が多いのか…。毎年、カメムシの発生状況や被害を調査している県の施設で話を聞きました。 (県病害虫防除所 内山 徹 博士・農学) 「こちら予察灯というカメムシなどの虫をライトにおびき寄せて虫を調査する機械になります。ことしは過去10年で最もカメムシが多い年になっている。一晩で2000匹を超えるような日もありました」 その数は、なんと例年の10倍。大量発生している理由は、カメムシのえさとなるヒノキの実が非常に豊作だったこと、そして、夏がカメムシが増えやすい高温だったことにあるといいます。大量発生による被害も出ていました。 (県病害虫防除所 内山 徹 博士・農学) 「これがカメムシにやられたナシですけれども、このように、カメムシにされたところがへこんでしまって商品価値にならないというような状況」「カメムシに吸われたことで果実がエチレンを出して早期に熟すことで早く落下してしまう」 そして、厄介なのは…。 (県病害虫防除所 内山 徹 博士・農学) 「えさを見つけると集合フェロモンという物質を出しまして、仲間をおびき寄せる習性がある。1匹2匹いたら集合フェロモンを出してどんどん数百、数千と集まってしまう」 さらにカメムシは住宅地にも…。 暑さが続く2024年は、10月の終わりごろまで大量発生が続く可能性があるというのです。そして、カメムシで気を付けたいのが、刺激したときに出す分泌液による肌への影響です。兵庫医科大学の夏秋優教授に話を聞きました。 (兵庫医科大学 皮膚科学 夏秋 優 教授) 「カメムシが室内に侵入すると、皆さんかなり恐れて慌ててしまう方が多いが、手でカメムシをつかむのは絶対NG。カメムシの体液成分は、かなり臭いは強いので」「しばらくは臭いは残る体液が皮膚についてしまうと、体液成分の影響で皮膚に黄色から茶色い色がついちゃうので、ただ、体液が皮膚に付着する時間が短いと皮膚の色素沈着はそれほど強くならないので、早めに洗い流すだけでも色がつくのは防ぐことはできる」 長時間カメムシの体液が皮膚に付着した場合は、1~2週間その箇所に茶褐色が残ることがあるということです。では、どのように対処すればいいのでしょうか。カメムシ専用の防虫剤などを研究・販売する会社「イカリ消毒」に、寄せ付けない方法を聞きました。 ①まずは、蛍光灯を防虫用LED照明に変えることです。カメムシは夜に飛び回り光に集まります。紫外線を好む傾向があるため、防虫用LEDに変えることで集まるのを大幅に抑えることができます。 また、侵入防止効果のあるカメムシ用駆除剤を壁や窓枠にスプレーすることでも、部屋の進入を防ぐことが出来るということです。 そして、部屋に入ってしまった場合…。県病害虫防除所によりますと粘着力の強いテープを使って、優しく捕獲して駆除することがいいということです。