紅葉と水面が描く絶景のコントラストに “雲海” の演出が見事!【白駒池】長野県・北八ヶ岳
最近、朝晩の寒暖差が激しくなってきたが、秋らしい秋はどこへいってしまったのか……。半袖の出番がまだまだある今日この頃。今年の短い秋を探して八ヶ岳の白駒池と高見石へ行ってきた。 ◆【画像】「雲に囲まれた世界」水面のブルーにカラフルな彩りが美しい白駒池(すべての写真を見る) 「暖かい」と言われる秋だが、寒がりな私は防寒対策には余念がない。登山に行く時は何が起きるかわからないので、油断大敵である。道すがら、雲が厚くかかる八ヶ岳に少し不安になりつつも行ってきた。
■白駒池登山口に到着
平日だったが駐車場はほぼ満車に近く、この時期はとても人気があることが伺える(11月中旬には道路が閉鎖されてしまうので注意が必要。)駐車場へたどり着くとさっきまでの曇り空が一変して青空であった。「もしや?」と思いながらスタートする。 白駒池登山口は人がしきりにやってくるが、登山口から10分ほど歩いたところにある白駒池と高見石の分岐から高見石方面(右に曲がる)へと進むと、途端に人が減り、静かな森歩きとなった。
■心地よい森歩き
ゆるやかな勾配の苔の森が続き、木漏れ日が気持ちよい。苔も太陽の光が当たって気持ちよさそうだった。風が吹くと「カサカサ」と葉と風がこすれる音や、鳥のさえずりもどこからか聞こえてくる。「ピーーー」と遠くからは鹿の情緒ある鳴き声までも聞こえる。 五感を研ぎ澄ますと様々な情報を得ることができ、ただ歩くのではなく、自然と一体となって心地よく時間を過ごすことができる。30分ほど歩くと高見石小屋へと着く。
■展望台から見下ろす絶景!
高見石小屋の奥に、高見石展望台がある。実は以前「にゅう(標高2,352m)」に登った後に初めてここを訪れた時は、この場所に気づかず下りてしまった。知らないと本当に通り過ぎてしまう。 小屋とトイレの間を入っていくと、体よりも大きな岩がランダムに積み木のように重なりあった場所がある。ここは意外と登るのに苦労する。さっきまでの森歩きから打って変わって自然のアスレチックが楽しめる。くれぐれも慎重に。 一番高いところへと登ると、深い青色をした白駒池と森を一望することができる。白駒池の縁には赤く紅葉した樹々もあり、格別に美しかった。そして、駐車場で「もしや?」と思った通りの雲海であった。