毒素に要注意!苦いズッキーニは食べたらダメ!捨てて! 加熱しても消えません
皆さん「ズッキーニ」はお好きですか?ズッキーニは見かけはキュウリに似ていますが、実はカボチャの仲間なんですね。キュウリもズッキーニも同じ「ウリ科」ですが、キュウリは「キュウリ属」、ズッキーニは「カボチャ属」。微妙に違うんです。 今回はこのズッキーニにまつわる重要なお話。実は「苦いズッキーニ」には危険が潜んでいるのです。苦いズッキーニは捨ててくださいという題名の通り、この苦味の正体は「ククルビタシン」と呼ばれる毒素です。ククルビタシンは、ズッキーニやキュウリなどの、ウリ科の野菜に含まれる毒素ですが、普通は微量しか含まれていません。しかし、モノによっては濃度が高い場合があり、食べると強い苦味を感じます。 まれに苦味の強いズッキーニがあります。これはククルビタシンが多く含まれているということですので、食べてみて、少しでも苦いと感じたら廃棄してください。加熱をすれば消えるんじゃない?と思った方もいるかもしれませんが、残念ながらククルビタシンは加熱しても消えません。ズッキーニが妙に苦いと感じたら、どうぞ勇気を持って捨ててください。 ではゴーヤは大丈夫なんでしょうか。同じウリ科の「ゴーヤ」の苦味はククルビタシンではなく、「モモルデシン」という成分によるもので、これは毒ではありません。モモルデシンはククルビタシンとは異なり、胃の粘膜を保護したり、胃腸を刺激して消化液の分泌を促進させて食欲を増進させる善玉です。ただしゴーヤも食べすぎると胃粘膜を刺激して最悪の場合、胃炎をきたしますので、食べ過ぎには注意してください。 ◆松本浩彦(まつもと・ひろひこ)芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。