10万円の「お泊まりコース」を頼む高齢男性が本当に求めているもの
ちなみに、女性のデータからは異性への関心と死亡リスクの相関性は見られなかった。 つまり、“エロい男性は長生きする”と結論づけられたのだ。 こう考えると、特に独り身の男性の場合は心身の健康のためにも風俗を積極的に使ったほうがいいのではないかと考えられる。もはや、高齢者専用や障害者専用のお店を作った人は、社会問題を解決するソーシャルアントレプレナーとも言えるのではないだろうか。 話を高齢者専用風俗店に戻そう。 「お店を作るきっかけとなったのは、オーナーの知人に高齢男性が多く『女性と接したいけれど、普通の風俗に行くのはどうしてもハードルが高い』という話を聞くことが多かったことだと聞いています」 こう話すのは、「こころあわせ」店長の七瀬詩織さんだ。40代半ばのほっそりとしたスタイルの、きれいな女性である。前職は風俗と全く関係のない仕事だったため、働き始めた当初は短期間で辞めるつもりだったという。しかし、気づけば10年が経っていた。
お店が立ち上がった当初は、オーナーの知人男性やその知人が主な顧客で、いわば、“女性と遊び慣れた男性たち”だった。だが、時代の流れの中で、次第に「これまでに風俗に行ったことがないけれど、妻に先立たれてしまって……」というような、いわゆる“遊び慣れていない男性”の利用が大半になっていたという。 ● 遊び慣れている客かどうかは 予約時のやりとりでわかる 実際、お店のホームページを見てみると飾り気のない素朴なデザインで、プロフィールページは肌や目鼻顔立ちに加工を一切加えていない女性たちが並んでおり、店長ブログはあるけれどキャストの写メ日記はない……一般的なデリヘルとは一線を画すスタイルだ。だが、そんなスタイルだからこそ、風俗デビューのシニアも安心して遊べるのかもしれない。 金額は一般的なデリヘルよりも少々安価で60分1万5000円。ただし、同店には、デリヘルコースよりもリーズナブルに女性と遊べるデートコースも用意されている。こちらは60分1万円。男性としての機能が衰えていても、ホテル以外の場所で女性との時間が楽しめるようあらかじめ配慮されているのだ。