インド、2040年までに月を周回する宇宙ステーションを建設へ
インドが2040年までに月を周回する宇宙ステーションを建設する計画だと、地元紙のIndia Todayが報じている。 報道によれば、月周回宇宙ステーションはインドの月探査計画の第3段階に位置付けられている。2028年に実施される第1段階の「Chandrayaan-4」(チャンドラヤーン4号)では、月の南極付近から3kgの試料(サンプル)を採取し、地球に持ち帰る。 第2段階では2040年までに有人月面着陸を実現し、その後に月周回宇宙ステーションを建設する。この宇宙ステーションは宇宙飛行士を受け入れるだけでなく、科学研究の拠点や将来の宇宙ミッションの基地としての役割も果たす。2050年までには、月面に恒久的な基地を建設する予定だ。 インドは地球周辺のインフラ建設も進める予定で、地球周回軌道上に宇宙ステーション「Bharatiya Antariksh Station(BAS)」を構築する。BASの最初のモジュールは2028年までに打ち上げられ、ステーション全体は2035年までに運用が開始される予定だ。
塚本直樹