メタ株の強気派、年次会議「コネクト」を注視-新たな材料期待
(ブルームバーグ): 米メタ・プラットフォームズの株価が直近で史上最高値を記録し、メタの投資家にとって今年はすでに実りある1年となった。そして今、株価の次なる展開を見極める上で、投資家の視線は25日から始まる年次カンファレンス「コネクト」に注がれている。
コネクトでは拡張現実(AR)を利用したスマートグラス(眼鏡型端末)のプロトタイプ発表がうわさされているほか、恒例のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)の登壇も予定されている。ザッカーバーグ氏から人工知能(AI)関連のアプリケーションや投資に関する最新情報が語られることが望まれている。
メタの株価は9月初旬に付けた安値から約13%上昇し、直近で史上最高値を記録した。年初来で60%近く上昇しているメタを上回る好パフォーマンスを見せているのは大型ハイテク7銘柄「マグニフィセント・セブン」の中でエヌビディアだけだ。
「メタの株価がここまで好調な理由の一つは、AIの利用から目に見える形で恩恵を受けている数少ない企業の一つだからだ」と、シルバント・キャピタル・マネジメントのマイケル・サンソテラ最高投資責任者(CIO)は語る。2日間にわたって開催されるコネクトを「色彩を与えるデータポイント」と称し、メタのAIに対する意向を知る貴重な機会になると述べた。
メタの株価は24日の取引で一時1.81%安となったが、終値では0.19%安にとどまった。投資家がAIトレードの持続性を見極める中、コネクトで発表される内容が大型ハイテク株にとって次のカタリストになる可能性がある。
アプタス・キャピタル・アドバイザーズのポートフォリオマネジャー、デビッド・ワグナー氏は「コネクトは、製品自体のためというよりも、ザッカーバーグ氏が全体的なファンダメンタルズの観点から語ってきたため、メタにとって極めて重要なイベントになっている」と述べた。
ウォール街は長期にわたり、メタ株に対し強気だったが、最近になって再びアナリストからの注目が高まっている。米証券会社のキャンター・フィッツジェラルドとDAデビッドソンは今月、メタのカバレッジを「バイ」相当の投資判断で開始した。