皇治がブアカーオとのボクシングマッチで再起戦。バダ・ハリとの対戦もアピール
格闘家の皇治(TEAM ONE)がブアカーオ・バンチャメーク(タイ)を相手に再起戦に臨むことが10月8日、発表された。 皇治は「超RIZIN.3」で芦澤竜誠とMMAルールで対戦し、激闘を繰り広げたものの敗れ、その去就が注目されていた。 この日、皇治は「JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE」(10月19日、神奈川・横浜BUNTAI)のカード発表会見に登壇。会見ではブアカーオと3分×3Rで判定決着なしのボクシング特別ルールで対戦することが発表された。契約体重は-70kg。 皇治は会見で「ブアカーオと木村(ミノル)がやったじゃないですか。あの時、木村はバリバリ、ステロイドの陽性だったらしいんですよね。僕はステロイドしたり大麻やったりと格闘技界はどうなってんのと。カッコ悪いなと。僕らが小さいころあこがれた魔裟斗さんやブアカーオとか選手は正々堂々と戦っていた。そういう姿を見て僕らはあこがれた。それが僕らが大きくなって、なんでもありの格闘技界にしてしまうのはおかしいんちゃうかなと思って。体重は何キロでも、ステロイドなしで挑んでいく姿を見せたいと思い戦うことに決めました。ブアカーオ選手はいまだに強いし、ステロイダーの卑怯な奴を倒しているところも見たし。僕は解説していたんですよ。心ってのはどんだけステロイドを打っても大麻を吸っても鍛えられるものではない。そういう不屈の心を、日本の魂をブアカーオに、全国のみんなに見てもらえれば。もちろん倒しに行くし、ボクシングは好きなんでしっかり殴り合おうと思っています」とこの試合を受けるに至った経緯を明かした。 ブアカーオについては「尊敬する選手」と語る一方で「今は金の亡者。顔に出ている」とばっさり。「タイでは嫌われているらしい。タイで聞いたらみんな嫌いと言っていた。今はロッタンらしい」とプチ情報も。選手としては「強い。素直にすごい。ステロイドを使っている奴も倒している。カッコいい」と評価した。 また芦澤戦後については「めちゃくちゃ遊んでいた。すねてた。だって芦澤と戦うためにずっと寝技やっていたのになんも寝技を出せんて、あんな顔になってもうて(笑)。本当に拗ねてた。格闘技をやめたいとかもなかったし、やりたいというのもなかった。バッドな状態。15歳からプロの世界でやってきたので、もういいかなと思うのもあって、ゆっくりしようと思っていた。海で遊んでいた」と試合後からこれまでの生活を明かした。 「JAPAN MARTIAL ARTS EXPO」は「日本の格闘技文化を世界で」をテーマに武道の国・日本の格闘技の魅力を世界へ発信するプロジェクト。展示会、セミナー、イベントの3本柱で構成される、日本の格闘技に関連する総合的な博覧会で、来年からアジアを皮切りに世界各国で開催することを目指しているという。 今回の大会はその名の通りプロローグとなるもの。Japan Martial Arts Consortiumが主催し同コンソーシアムにはRIZIN、K-1、QUINTET、巌流島が名を連ねている。 来年、アジアを中心に展開していくプランが発表されたのだが、皇治は「次回大会について谷川さんと決まっていることがあって。皇治vsバダ・ハリは決まってます。それは楽しみにしてください。これはやります」とバダ・ハリとの対戦をアピール。この案には会見に同席した谷川貞治氏も乗り気で、この悪童対決が実現すれば大きな話題を呼びそうだが、果たして…。