フランスの「ユニクロ」は日本とどう違う?パリ最大の店舗で見つけた、フランス人に「売れている商品」
今や世界的なブランドとなったユニクロは、フランスでも「シンプルで着やすい」「機能的」と、大変な人気を集めています。そんなユニクロの店舗数は、ヨーロッパではフランスが28店舗と最多(2024年5月期)。パリを中心に、いつも多くの人でにぎわっています。 【写真を見る】パリのユニクロの店内は? では、フランス人はどんな商品を手に取っているのでしょうか。パリ最大のショップから最新情報をお届けします。
◆1866年に建てられた歴史的建造物がショップに
「ユニクロ・オペラ店」は、2009年にフランスで初めてオープンしたユニクロのグローバル旗艦店です。パリのオペラ座に隣接し、2023年9月にはリニューアルオープンを果たしました。 建物は過去170年にわたり、劇場、銀行、省庁、オークションハウスなど、さまざまな用途で使われてきた歴史的建造物です。パリならではの外観に、早速「日本との違い」を感じてしまいます。
◆「セルフレジ」「リメイクコーナー」は日本と共通
店舗面積2265平米を誇るユニクロ・オペラ店は、地下1階、1階、2階の3フロアに分かれています。中でも1階には、日本と同じタイプのセルフレジが。近年ではフランスもセルフレジ化が進んでいますが、アパレルショップでは未導入のところが多いため、フランス人からも「便利」だと好評を博しています。 また、ユニクロのサステナブルな取り組み「リ・ユニクロ スタジオ(RE.UNIQLO STUDIO)」は、リニューアルオープン時に地元メディアで大きく取り上げられました。 「リ・ユニクロ スタジオ(RE.UNIQLO STUDIO)」とは、洋服のリぺア・リメイクを店舗内で行うサービスです。日本の店舗でも刺しゅうサービスなどが人気ですね。フランスの人々はエコ意識が非常に高いので、こうした取り組みが大いに受け入れられています。
◆ショルダーバッグや日本風のデザインが人気
フランスでは、年々ユニクロのファンが増えています。そして彼らは、富士山のイラストが入ったTシャツや藍染風のシャツなど、日本らしいデザインが大好き。今回訪れたユニクロ・オペラ店でも、アニメ『ワンピース』とのコラボTシャツ(キッズ)が売り場の中央に置かれていました。 さらに現在のフランスでヒットしているのが、写真のマネキンが身に着けている「ラウンドミニショルダーバッグ」です。流行のきっかけはイギリスのインフルエンサーでしたが、軽さと安さ、合わせやすさが受けてフランスでも人気商品となりました。また、パリではエコ政策により自転車人口が急増しています。そのため「ラウンドミニショルダーバッグ」は、男性からも女性からも「自転車に乗る時にぴったり」という声が上がっているそうです。