「生まれ変わってもラグビーはしません」 堀江翔太、ラグビー人生を振り返る(前編)
■一人でも転げ落ちたら全員転げ落ちる しっかり山頂を見て頑張っていこう(2016年)
堀江さん 「サンウルブズ、めっちゃボロ負けした…」 矢野アナ 「92対17あのチーターズ戦の。コメントの言葉自体は前向き」 堀江さん 「僕の中のテーマとして、サンウルブズの時はどんなことあろうと、皆重たい腰を上げて来てくれてるんで、絶対ネガティブな言葉じゃ前に進まないと思ってたんですよね。どんなことあっても絶対ポジティブな言葉でモチベーションを下げずにやり続けないとダメだって思ったんです。どんな怒りたい時でも、何してんねんとか練習ちゃんとやれとか、もうちょっと集中せえていうようなこと言わず、自分が行動で示さなあかんし、まずはそのポジ(ティブ)な言葉でなんとか選手と持ちあげようっていうのは僕の中では、サンウルブズのテーマやったんです」 矢野アナ 「でも初代キャプテンとして8連敗じゃないですか。自分のことはどう慰めてたんですか?」 堀江さん 「壊れましたよ、ほんまに。この時はマジでラグビーやめたいって思ってましたし、もっと練習せなかんし、自分たちで自分に矢印向けなあかんし。ワイワイキャーキャーやってる状態で意味あんのかいって思ってた時期やったんで。けど、自分の中でポジティブにおらなあかんっていうやったから。思ってることと発することが逆なわけで、それで病みました。僕のエージェントにラグビーやめたいっていう話をしたのは2016(年)です。めっちゃんしんどかったですね」
■慎さんのスクラムをやれば押されない 勝利は想定内(2019年)
堀江さん 「アイルランドじゃないですか」 矢野アナ 「その通りです!キーがスクラムでした」 堀江さん 「そうっすね。(長谷川)慎さんと一緒にラグビーし始めた時に、アイルランドが確か世界ランキング1位だったんです。だからもうそこに僕は全て表準合わしたので」 矢野アナ 「このスクラムっていう意味では、15年はダルマゾさんでしたね。19年が長谷川慎さん。長谷川慎スタイルスクラムってのはどうなんですか?」 堀江さん 「1人1人の役割が決まってるっていうのが、押してて、スクラムやってる感はありますよね。それが一番大きいかなあ。自分たちの仕事すれば1つのスクラムに自分の力がなれてるっていうのが感覚で分かるんですよね。逆に言ったら1人でも抜いたらいかれるっていう」 矢野アナ 「スクラムのために手抜けないし」 堀江さん 「誰か抜いたらもう押されるっていう。スクラムなんで」 矢野アナ 「びっくりしたのは、1列は押すんじゃないんだよっていう」 堀江さん 「相手を崩すためにやるって感じです。相手が崩れたら後ろが押してくれるって感じなんで。その作業をずっていたんです」 矢野アナ 「最前線で組んでないと分からない」 堀江さん 「後ろの押しがめっちゃ大切で。この教え方だったり伝え方が慎さん一番うまいかなって感じです」