Adobeのサブスク「解約チラつかせると半額」にも批判 不公平な料金体系は続くのか
Adobeのサブスク「解約チラつかせると半額」にも批判
アクセス6位には、先週のこの連載(ITmedia NEWS Weekly AccessTop10)の記事が入った。 Photoshopなど米Adobeのサブスクサービスのうち、「年間プランの月々払い」の解約手数料が分かりにくいなどとして、米司法省がAdobeを連邦地裁に提訴したという記事に関するコラムだ。 Adobeはサブスクリプションサービス契約の際に「年間プランの月々払い」を勧めてくる。これを中途解約しようとすると、莫大な手数料(残存契約期間の料金の50%)が一括で請求されるのだが、この手数料は契約時には明示されない。この問題は、日本のユーザーからも大きな共感を得た。 Xで記事の関連ポストを見ていると、Adobeの料金体系のもう一つの問題を指摘する人が多かった。「プランを解約しようとすると、大幅な割引きがオファーが出る」ことだ。 Adobeのサブスクサービスのユーザーは、管理ページから解約申請し、引き留めを無視して手続きを進めていくと、通常の半額で1年間利用できる割安プランが提示される。これを知っている人は、定期的に解約申請することでリーズナブルに利用し続けられるのだが、知らない人は、相対的に損をしていることになる。 テクニックを知っている人だけにお得に使わせ、知らない人からは高額な利用料を取るというAdobeのプラン設計は、ビジネスとしては正解なのかもしれない。だが、ユーザーの不信感は高まっている。 Adobeは料金や契約をもっと分かりやすく、公平にすべきだろう。米国での訴訟が、それにつながることを願っている。
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