県内3店舗目の「コストコ」21日にオープン 地域経済の活性化に期待高まる 一方で交通渋滞に懸念の声も 福岡
FBS福岡放送
会員制の倉庫型スーパー「コストコ」の福岡県内3店舗目が21日、小郡市にオープンします。地域経済の活性化が期待される一方、一部では、ある懸念の声も上がっています。 21日にオープンするコストコ小郡倉庫店。アメリカ発祥の「コストコ」は会員制の倉庫型スーパーで、福岡県久山町と北九州市に続いて、県内3店舗目となります。およそ1万平方メートルの売り場には、3500種類ほどの商品が所狭しと並んでいて、準備が着々と進んでいます。
こちらのゴディバのチョコレートの商品名は「小郡アソート」です。オープンを記念して新発売する小郡倉庫店限定の商品です。 周辺でも開業への期待が高まっています。コストコ小郡倉庫店から車で3分の場所にある観光農園「いただきいちご園」です。 ■いただきいちご園・吉田脩二さん 「コストコ目的の方が県外とかたくさん来られると思うが、これからの季節、イチゴ狩りに目を向けてくだされば。市外から小郡の地に来てくれるのが一番期待しているところです。」 相乗効果に期待が高まる中、開業に合わせて特典が受けられる“コストコ割”を実施します。こちらの観光農園では、来年1月からコストコの会員証の提示で、イチゴ狩りの料金を10%割り引きます。 ■吉田さん 「地域への人の流入であったりとか、コストコと一緒に取り組んでやれたらと思い、今回キャンペーンを実施する。いろんな所から人が来てくれることは、この地域で事業を営む身からするとすごくありがたい。」
一方で地元の人からは、ある懸念の声も。 ■鬼丸ゆりか記者 「コストコの目の前には筑後小郡インターチェンジの入り口があり、前の道路も大型トラックなどが通行しています。」 周辺の交通渋滞です。 小郡市では、隣接する久留米市をはじめコストコが進出していない佐賀県や長崎県などからも集客を見込んでいます。そのため、周辺の道路では渋滞が起きる恐れがあり、地元住民の生活にも影響しかねないとの声も上がっています。 この懸念について小郡市の加地市長は。 ■小郡市・加地良光市長 「トラブルがないように、交通の様々な規制についても努力をして、地域の皆さんと一緒に考えているところ。生活道路、通学路の安全確保、そしてさらには大きな道路についても県とかと協議をしながら改善という形で、道路事情についてもしっかりと見ていかなければならないと思っています。」 一方でコストコ進出により、新たなにぎわいが生まれることに大きな期待を寄せています。 ■加地市長 「小郡の町づくりが一変する大きな出来事、チャンスを迎えている。初めて小郡市に人が向かってくる、多くの人が集まってくる。もちろん直接的な雇用効果や、交流人口が増えるという小郡市の町にとってプラス要因は大きいと思っています。」 コストコは、地元で300人以上を雇用し地域の発展と活性化につなげたい考えを示しています。 周辺エリアに大きな影響をもたらすとみられるコストコ小郡倉庫店は、21日午前8時にオープンします。