「新幹線のお医者さん」のドクターイエロー、現行車両でその活躍にいよいよ幕? 2020年代後半で引退と考える3つの理由「鉄道なにコレ!?」【第52回】
もちろん〝極秘プロジェクト〟として水面下で進められており、限られたごく一部のメンバーしか関知していない可能性も否定できない。だが、営業用車両で信頼性の高い検査態勢を確立できればドクターイエローの必要性がなくなる。 ドクターイエローの去就について尋ねたところ、JR東海広報部は「ドクターイエローのこの先の計画については、現在のところ決めたものはございません」と回答した。 JR西日本コーポレートコミュニケーション部は「現時点で923形(当社所属)の今後の運用及び後継車について、お知らせできることはありません」とコメントした。「後継車」という表現が気になったものの、検査機能を設けた営業用車両を「後継車」と捉えることもできる。 新幹線の線路上で利用者を運びながら“健康診断”もする新風が吹く中で、ドクターイエローには「ひかりレールスター700系と共に去りぬ」という退場劇が待ち受けているのかもしれない―。
※「鉄道なにコレ!?」とは:鉄道と旅行が好きで、鉄道コラム「汐留鉄道倶楽部」の執筆者でもある筆者が、鉄道に関して「なにコレ!?」と驚いた体験や、意外に思われそうな話題をご紹介する連載。2019年8月に始まり、ほぼ月に1回お届けしています。ぜひご愛読ください!