【MLB】ゴールドグラブ賞10度の名三塁手アレナド 移籍先で一塁へのコンバートを受け入れる可能性も
米メディア「ジ・アスレチック」でカージナルスを担当するケイティ・ウー記者によると、ロースターの「再編」を目指しているカージナルスは名三塁手ノーラン・アレナドのトレードを模索しているようだ。複数の球団と話し合いを行うなかで、まだ目立った進展はないものの、球界関係者のあいだでは「今オフ中にトレードが成立するだろう」との見方が強まっているという。アレナドに関するトレード交渉はウィンター・ミーティングが近づくにつれて、さらに加速していきそうだ。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 今季のアレナドは152試合に出場して打率.272、16本塁打、71打点、OPS.719という成績。MVP投票3位となった2022年にはOPS+が自己最高の150を記録したが、昨季は109、そして今季は平均以下の99まで落ち込んでしまった。デビューイヤーから続けていたゴールドグラブ賞も2022年の受賞が最後となり、10年連続でストップ。今季はゴールドグラブ賞のファイナリストに名を連ねたものの、攻守ともピークを過ぎているのは否定できない。 そんなアレナドだが、現行の契約のなかに全球団へのトレード拒否権が含まれており、カージナルスがアレナドをトレードするためには本人の同意が必要となる。ウー記者によると、今後数年にわたって優勝争いができるチームへの移籍であれば、アレナドはトレードに応じる可能性があるようだ。また、トレード先の選択肢を増やすために、三塁から一塁へのコンバートにも前向きな姿勢を示しているという。 今オフのFA市場で最大の大物三塁手はアレックス・ブレグマンだが、遊撃手として活躍してきたウィリー・アダメスも三塁転向に前向きな姿勢を示している。ただし、この2選手の獲得には総額2億ドル近い大型契約が必要とみられており、残り3年7400万ドル(うち1000万ドルはロッキーズが負担)で済むアレナドの獲得に興味を示す球団が今後増えていくかもしれない。