岡崎友紀 芸能界のインタビュー取材は<言わせたい答え>が決まっている。若い頃にはマスコミから「書くぞ!」と脅されて金銭の要求まで…
1970年、最高視聴率34パーセントを記録したテレビドラマ『おくさまは18歳』が放送されてから50年以上の時が流れ…。飛鳥役を演じ、昭和芸能界の国民的アイドルとして一世を風靡した岡崎友紀さんは、70歳を迎えました。岡崎さんは、歳を重ねることについて「私ったらほとんどの時間、自分が『老人』ということは忘れているんですよね」と語っていて――。今回は、岡崎さんの45年ぶりの書き下ろし著作『なんたって70歳! ― だから笑顔で生きる』より一部引用、再編集してお届けします。 【写真】当時11歳の岡崎さんが初めてインタビューを受けた記事 * * * * * * * ◆曖昧なのはやめましょう インタビュー取材には、本当に知りたいから質問している時と、言わせたい答えは決まっているという時の、二通りがあります。 で、純粋に聞きたいことがある取材は、実はほとんど無いんです。 なぜなら、インタビューをすると決めた時に、すでに掲載記事の内容を決めていることが多いので、でも勝手に書くのではなく、ちゃんと取材をして書いたという既成事実は必要ですから、インタビューをするんですね。 これはテレビ番組などのインタビュー取材も同様です。 それを知っているのに取材を受けるのは、やはり持ちつ持たれつの関係で、パブリとの兼ね合いもありますので、ありがたくお受けするわけです。
◆初めてのインタビュー 初めてインタビューを受けたのは週刊朝日で、私は11歳でした。 ミュージカル『王様と私』の初演で梅田コマ劇場に出演していた時です。 宝塚歌劇団の演出家の巨匠、内海重典氏がインタビューしてくださいました。 発売後の記事を見て、まずは写真写りが最低で自信喪失しました。 って、化粧もしていない小学6年生になったばかりの子供ですから、写真写りもなにもないんですが、なにしろ初めてのインタビュー記事だったので、自分はこんな顔に写るのかとショックだったわけです。 とても褒めていただいている記事内容でしたが、私の言葉が、文字になると多少ニュアンスが違うようになるのだなぁと、知ることができました。 褒めてくださる内容でもそうなのですから、面白がったり、皮肉ったりしたい記事の時は、極めて危険です。
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