災害時に“命の水”を供給 鳥取県さく井協会が「防災用井戸」を小学校に寄贈(鳥取・岩美町)
山陰中央テレビ
地震などの大規模災害時に生活用水の確保に役立てもらおうと、井戸を掘削する鳥取県の業界団体が、「防災用の井戸」を鳥取県岩美町に寄贈しました。 岩美町に寄贈された防災用の井戸は、町の指定避難所のひとつである岩美西小学校に設置されました。 11月27日は記念のセレモニーが行われ、特別な配管をつなぎ、児童約40人の掛け声で水を噴射させました。 寄贈したのは、井戸を掘削する鳥取県内の工事事業者からなる鳥取県さく井協会です。この協会では2000年の鳥取県西部地震をきっかけに、災害時にも生活に必要な水が確保できるようにと、2005年から県内各地に防災用の井戸を設置する活動を続けています。 今回設置された井戸は電動ポンプ式で、発電機などの電源があれば1分間に最大30リットルの水を供給でき、煮沸すれば飲料水としても使うことができるということです。 鳥取県さく井協会・田島大介会長: 「災害時は、特に水というのが非常に重要になるが、水というのがあたり前な存在で忘れられがちなところもある。雑用水、洗ったり流したり大量に使う水には、この井戸ですごく使っていただけるのではないかと思っている」 鳥取県さく井協会は、2025年以降も県内各地に防災用の井戸を設置することにしています。
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