昇侍が芦澤竜誠との一戦を「命を懸けた、どちらかが死ぬ戦い。戦国時代の武士同士の決闘」と表現【RIZIN】
「RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA」(11月17日、愛知・ポートメッセなごや 第1展示館)の前々日インタビューが11月15日、名古屋市内で開催された。 約2年4カ月ぶりの再起戦となる初代ライト級キング・オブ・パンクラシストの昇侍(JAPAN TOP TEAM)が芦澤竜誠(フリー)との一戦を「戦国時代の武士同士の決闘」と表現したうえで勝利を誓った。 昇侍は2020年9月のRIZIN初参戦で朝倉海と対戦するもTKO負け。次戦で現RIZINフェザー級王者の鈴木千裕に開始20秒でKO勝利を挙げるも、以降、萩原恭平、鈴木博昭、ヤン・ジヨンを相手に3連敗。ジヨン戦で右前腕部の尺骨を骨折し、その回復に手間取り長期欠場となっていた。今回は2021年2月の「DEEP 100」での元谷友貴戦以来、3年9カ月ぶりのバンタム級での参戦となる。 昇侍は芦澤については「スピードとセンスと、なによりもメンタルが強い選手」と評価。「彼はナチュラルに何かを飾るわけでもなく、自然体でありながらも本気を持って入場してくる。そこは選手としての敬意を持っている。自分も侍という名を背負って戦っているので、侍という意識をしっかり持って、戦国時代の武士同士が1対1で決闘するような、そんな雰囲気で戦って、みんなに見せられればと思っている」と語った。 試合については「打撃戦が中心になると思う。その中で組みの攻防になるかどうかは分からないが、展開次第。基本的には打撃の展開になると思う」と見立てる。また「芦澤選手の“尊敬している”という言葉も“ぶっ殺す”という言葉も全部本当だと思う。自分も敬意を持ちつつも倒しに行くし、侍の心意気を彼からは感じた。自分は戦いは常にそういう(どちらかが死ぬ)つもりで戦っている。ただ競技をして勝ち負けではなく、命を懸けた戦い、どちらかが死ぬ。そんな戦いをしっかり見せられる同士だと思っているので、死力を尽くして全力で行きたい」とこの試合を侍同士の決闘と表現。 そして芦澤が「昇侍選手が男だったら殴り合うはず」などと語っていることについては「殴り合うかどうかは…。一方的に殴るかもしれない。とにかく攻める。寝技で行くというと“逃げる”みたいな印象があるかもしれないが、そういう戦い方はさらさらするつもりはない。“戦いとはこういうもんだよ”という、圧倒する戦いを見せたい。MMAの打撃を教えたいし、見せたい」と語った。 今回はバンタム級での試合となり、昇侍にとっては減量も大きなポイントとなっているのだが「今回は思っていた以上に下げ切れなかったので水抜きの量がを多くしないといけないところが不安要素。そこは気合で乗り越えて、絶対に達成しようと思っている」、水抜きは「5キロですかね。初めてですかね。でもそれに耐えうるだけの体力と体作りはしっかりしてきたので、クリアできる自信は持っている」と語った。 また、この減量中のメンタルについて「制限の中で食べられるものが限られる。普段見向きもしないようなコンビニのおにぎりが美味しかったり、物事に感謝できる部分が増える。現代人はみんな贅沢病なんだなって。当たり前のように飲み食いしているということに気づいたりして幸福度が上がるのが減量期間中。そういうところで日々の感謝や生きているありがたみをかみしめながら、ここまで頑張ってこれたので、そういう意味では充実していた」などと表現した。
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