“6億円”が生んだ“幻”決勝ゴール コパデルレイ敗退のレアル・ソシエダ、試合後3Dテクノロジーによりゴール認められる
2月27日に行われたコパデルレイ準決勝2ndレグ、レアル・ソシエダ vsマジョルカの一戦は、PK戦の末マジョルカが決勝進出を決めた。 【動画】問題となった“幻”ゴールシーン 試合後、最も議論の対象となったのは延長95分のシーンだろう。ミケル・メリーノのヘディングシュートがライン上でブロックされ、そのこぼれ球をゴール前でフリーになっていたキーラン・ティアニーが左足ダイレクトボレーで狙うも、再びDFサム・コスタがライン上ギリギリでクリアした。 主審のヒル・マンサーノはレアル・ソシエダのメリーノに「ボールがゴールラインを確実に割ったということを知るすべがない」と伝え、ノーゴールと判定し、ゴールキックからの再開となった。 スペイン『Mundo Deportivo』によると、試合後、3D技術によりサム・コスタがティアニーのシュートを肩でブロックする直前にボールがゴールラインを完全に超えていることが証明され、ゴールが認められるべきであったと伝えている。 また、コパデルレイ、ラ・リーガではゴールラインテクノロジー(ボールがゴールラインを完全に超えた際に主審の時計にシグナルを送るシステム)の導入を行なっておらず、同システムを使用しているUEFAチャンピオンズリーグであれば、ティアニーのシュートはゴールと判定されていたという。 なお、ゴールラインテクノロジー導入には400万ユーロ(約6億4000万円)の予算がかかるといい、同紙はスペインサッカー連盟がその額を出し渋ったことにより起きた事象ではないかと指摘している。