【警戒】「電柱に線を引く工事をします」通信事業者を名乗る不審な男 福岡市早良区で情報相次ぐ 専門家は「闇バイト」「下調べ」の可能性を指摘
■男 『車はいつ使われますか』 『留守にされるのはいつですか』 最終的に、住人が家を空ける時間を聞き出そうとしたということです。 こうした不審な訪問について、犯罪を研究する専門家は「闇バイト」で雇われた人物による、下調べの可能性を指摘します。
■龍谷大学 矯正・保護総合センター研究員・廣末登さん 「結局、家を訪問するのは、その家の状況、例えばここの時間帯に行ったら誰がいるんだ、家族はどのくらいいるんだ。屋内に入ると生活状況や資産状況は何となくわかる。もしかしたら名簿を作っているのかもしれない。逆に、手持ちの名簿の情報を確認するために個別訪問しているかもしれない。」 関東での一連の強盗事件では「闇バイト」で実行役を集めたとみられています。1都3県の合同捜査本部は、少なくとも14の強盗事件が関連しているとみて捜査しています。さらにこの他にも「闇バイト」によるものとみられる事件が4件起きていて、これまでに35人以上が逮捕されています。その多くは、20代から30代で「カネ目当て」との供述をしているといいます。 ■廣末さん 「闇バイトに行っても、お金をもらえる確証はない。何より今、ほぼ捕まる。捕まるための要員なんです。闇バイトの末端の人たちというのは。それを見越して、彼らを犯罪現場に行かせているわけですから。捕まると一生が台無しになります。」 横浜で起きた強盗殺人事件で逮捕された容疑者の1人は「個人情報を指示役に知られていたことから、仕返しや、家族にも危害が加えられるかもしれないと考えると断れなかった」と供述しています。 ■容疑者の父親 「信じられない、まだ。もう頭の中、真っ白で。正直、うちの子がやったの、と半信半疑ですかね。」 21日には、山口県光市の男性の家に強盗に入る準備をしたとして、千葉県と茨城県に住む少年3人が逮捕されました。専門家は、事件が地方でも起きる恐れがあるとして注意を呼びかけています。 ■廣末さん 「地方に犯行が移っていく危険性がある。関東で起こっていることだから私は関係ないというような意識は止めていただいて、住んでいるところが地方でも気をつけていただきたい。」