今季初のGT戦。阪神にとっては収穫ありだが、巨人には得るものがなかった。大山、佐藤輝はボール球の見定めて四球をとれ!【岡田彰布のそらそうよ】
岡本の復調には少し時間が掛かるやろな
四番・大山[左]はもう少し力を抜いて素直に打ち返せば本塁打は出るようになるよ。佐藤輝[右]も同じで、素直にコースに逆らわずに打っていけば、徐々にホームランも出るようになる[写真=石井愛子]
4月6、7日。甲子園球場の放送席にいた。阪神の今シーズン初の本拠地カード。相手は巨人です。注目の2強激突よ。阪神がどう戦うか。焦点はここだけ。オレはシッカリとチェックした。 ところが、この戦いの前に、巨人は緊急事態に見舞われた。また新型コロナだ。主力選手に陽性が判明。丸(丸佳浩)、中島(中島宏之)、そしてウィーラーが戦列を離れた。菅野(菅野智之)が離脱中であり、追い打ちをかける事態となり、巨人はいきなりピンチに立たされた。 原(原辰徳)監督は何を考え、何を思う? オレが監督なら……と置き替えてみた。ここはジタバタしない。それが先決や。あわてても仕方ない。戦力が整うまで、耐えるだけ。だから今回の3連戦はひとつ勝てばいいと考え、3連敗だけはしない。昨季の開幕3連戦。阪神に3連勝してリーグ優勝に結び付けたが、1年後、状況は一変。それを分かっているから、原監督は3連敗しないことだけを描いていた。オレはそう感じていたし、結局1勝2敗でしのいだ。 一方の阪神。巨人とは逆に最低でも勝ち越し。2勝1敗は当然で、3連勝狙いで臨むこととなる。現状の戦力を比較すれば、阪神が圧倒的有利よ。だから矢野(矢野耀大)監督には今シーズン初のG戦、徹底的に勝ちにこだわり、1年前の悪夢を払しょくする。そんな気概が感じられた。 両監督の心の中を思い浮かべる。すると、そのとおりの展開になった。1、2戦目。阪神が・・・
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週刊ベースボール