【フェラーリ・レーシング・デイズ2024】550台以上のフェラーリが鈴鹿に集結
F1を筆頭に、レーシング・フェラーリが一堂に会する
日本では2012年に鈴鹿サーキットで初開催となった、フェラーリ・ジャパン主催による「フェラーリ・レーシング・デイズ」。世界各地で展開されているこのサーキットイベントは、日本でもすっかり定着した感がある。 【写真】鈴鹿サーキットで躍動するフェラーリたちを写真でレポート (174枚) その特徴は、F1を筆頭としたレーシング・フェラーリが一堂に会すること。ワンメイクレースであるフェラーリ・チャレンジも同時開催され、参加するほうも見るほうも、サーキットでフェラーリを満喫できる週末となっている。昨年は5年ぶりに富士スピードウェイを会場とし、今年は6月29~30日に鈴鹿サーキットで開催となった。 では2日目のタイムスケジュールを追いながら、まずはコース上のプログラムを確認していこう。 まずは「F1クリエンティ」と呼ばれる5台のF1が参加した、イベントの華とも言える走行からスタート。走行は初日のみとなったが、1990年代のスポーツプロトタイプカテゴリーで活躍した「333SP」も参加した。 続くはFXXなどのカスタマーレーシングカー6台が参加した「XXプログラム」となり、実に31台の488チャレンジEVOが参戦した「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ・ジャパン」の予選がスタート。2日目午前中は生憎の雨模様ながら、雨を吹き飛ばすような熱いタイムアタックが続出する。 お昼前には200台ほどが参加したパレードランを実施。先導車を務めるのは、日本で初お披露目となり、前日にはデモランを行った「296チャレンジ」だ。来年から日本でも導入される予定で、パフォーマンスに今から期待がかかる。 午後には2度目の「F1クリエンティ」と「XXプログラム」があり、さらにスポーツ走行、ファミリー走行を用意。その間に行われたフェラーリ・チャレンジの決勝は、かなり「白熱した」内容となった。
オーナー参加型のミーティング「クラシケ・ミート」を初開催
続いてパドックをご紹介しよう。 まずエントランスで参加者を待ち受けていたのが、2年連続でル・マン24時間耐久レースを制したWECマシン「499P」。新車のブースに目を移すと、先日日本で発表されたばかりの新型モデル「12チリンドリ」が展示されていて、来場者が熱視線。隣のブースでは中古車、純正パーツ、そして「テーラーメイド」、「アトリエ」のサンプル車両などが展示されていた。 注目は、「フェラーリ・クラシケ」に力を入れていたことだ。まずブース内に、250ヨーロッパと(288)GTOを展示。その真ん中は飲み物も用意したちょっとしたラウンジになっていて、2日ともモータージャーナリストの西川 淳氏がトークショーを行った。 その内容は、イタリア本国のフェラーリ本社にあるフェラーリ・クラシケ本部を訪ねた時のものが中心で、ここでしか聞けない内容に、来場者は熱心に耳を傾けていた。 また今回は「クラシケ・ミート」と呼ばれる、オーナー参加型のミーティングを初開催。 ヤングタイマー世代がテーマということで、F40、F50、エンツォといったスペチアーレ系はもちろん、456や612スカリエッティなどのV12系、348やF355などのV8系まで、ラインナップに富んでいた。来場者投票も行われ、初日はエンツォが、2日目はF50がそれぞれ1位を獲得した。