高梨沙羅、惜しい4位 2回目伸ばせず表彰台逃すも因縁のジャンプ台で今季初1桁順位
◇ノルディックスキー ジャンプW杯女子個人第4戦(2024年12月15日 中国・張家口(ヒルサイズ=HS106メートル)) 18年平昌冬季五輪銅メダリストの高梨沙羅(28=クラレ)が199.5点で今季初の1桁順位となる4位に入った。1回目に98メートルを飛んで3位につけたものの、2回目は93.5メートルにとどまり、優勝した最終ジャンパーのカタリナ・シュミット(ドイツ)に抜かれて惜しくも表彰台を逃した。 悪夢の舞台で今季初めて優勝争いに絡んだ。張家口は22年北京冬季五輪の混合団体でスーツの規定違反により失格となった因縁のジャンプ台。混合団体が4位に終わると、インスタグラムに黒一色の画像とともに謝罪の言葉を掲載し、一時は引退も考えたほどだった。14位に終わった14日の第3戦では「五輪の時の感覚を思い出した。難しいジャンプ台だと感じた」と悔しさをにじませていた。 今季からの新ルールで、着地時にテレマーク姿勢を取らなかった場合の減点が2点から3点に増えた。元々テレマークが課題で、11月にリレハンメルで行われたW杯第1、2戦も飛型点が伸びずに10位と17位だった。「(差が)大きく出てくる。練習し続けたい」と話していたが、この日も飛型点で得点を伸ばせなかった。 それでも1回目の飛距離はトップタイで、3位とは1.1点差だった。 今季は悲願の金メダルを目指す26年2月のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪へ向けた重要なプレシーズン。4戦目で復調のきっかけをつかんだ。