二人三脚で……笹生優花、ゴルフ日本勢“初の快挙” 影響を受けたのは? 高校時代のコーチに聞く強さの秘密【#みんなのギモン】
■2020年の取材でバットの素振りも
菅原解説委員 「笹生選手が2020年、お父さんと一緒に日本テレビの取材に応じてくれた時の映像があります」 笹生選手 「自分から『(ゴルフ)やりたい』とお父さんに言いました」 お父さん 「最初は反対しました。随分反対しました。プロになるにはすべての夢を、ゴルフ以外のものを諦めなきゃいけないよと」 笹生選手 「トレーニングは厳しかったので、1人の時はズルしてました」 お父さん 「250グラムの重りを足首につけて歩く、走る、ゴルフ場に行く。朝起きてつけて、夜寝る前にシャワー浴びる時に外す」 ──きつくなかったですか? 笹生選手 「ずっとつけてたら慣れます」 菅原解説委員 「この時披露していただいたのが、野球のバットの素振りです。お父さんとの二人三脚のトレーニングでは、野球やボクシングなどゴルフ以外のさまざまな競技を取り入れているそうです。野球とゴルフ、通じるものがあるんでしょうか?」 斎藤キャスター 「僕も自主トレで、プロゴルファーの方とやったことがあったんですけど、まさに野球のバットを振ってましたね。シャフトとバットは重さが全然違うので、いい筋力トレーニングになるんですかね?」
■優勝後「今回は父に捧げる勝利」
菅原解説委員 「そんな笹生選手は今回、全米女子オープンで優勝を果たし、『21年の大会は母がとても喜んでくれたけど、今回は父に捧げる勝利です。両親や家族へ恩返しができました』と話しています」 鈴江奈々アナウンサー 「こうやってご家族に感謝されているというのは、プロではないお父様もきっとトレーニングの内容を試行錯誤されながら二人三脚でやってきたでしょうし、家族みんなで努力した結果がここに結びついたんでしょうね」
■海外メジャー、日本勢の活躍の歴史
菅原解説委員 「22歳で海外メジャーを制することがいかにすごいのか、歴史を振り返ります。女子ゴルフで日本の選手が初めて海外メジャーで優勝したのは1977年。樋口久子さんが全米女子プロ選手権で優勝しました」 森アナウンサー 「樋口さんは今もゴルフ解説をされてますもんね」 菅原解説委員 「その後、42年の時を経て2019年、渋野日向子選手が全英女子オープンで優勝しました。“渋野フィーバー”がありました。その次が2021年、全米女子オープンの笹生選手です。男子では2021年、マスターズ・トーナメントで優勝した松山英樹選手がいます」 「海外メジャーで優勝した日本人はこの4人だけなんです。そんな中で、2021年に続いて再び優勝した笹生選手。まさに快挙と言えそうです」 森アナウンサー 「近年のゴルフ界の活躍の目覚ましさももちろん分かりますし、いかに松山選手が稀有な存在だったかも分かりますし、笹生選手の2回という偉大さがより分かりますよね」 菅原解説委員 「ちなみに、過去に世界ランク1位になった宮里藍選手もメジャー制覇はできませんでした。世界1位のランクでも、なかなか優勝するのは難しいということです」