夫の給料が手取り30万円から「33万円」に10%上がったのに貯蓄が全く増えません。無駄遣いをしているわけではないのですが…
物価上昇が続く中……貯蓄を増やすための対策
無駄遣いをしているわけではないのに貯蓄が増えないことで悩んでいる方もいるでしょう。例えば給料が手取り30万円から33万円のように10%上がったとしても、物価高により帳消しになっている可能性があります。そこで、物価高の中でも貯蓄を増やすために以下のような対策が必要です。 ・節約 貯蓄にお金を回すために、節約に取り組みましょう。給料が10%増えたから自由に使えるお金も増えて、ぜいたくができると考えてしまうかもしれません。しかし物価高によって帳消しになっている可能性があるため、財布のひもを緩めないようにしましょう。 節約を始める際は、現在の支出状況を把握して見直すことが大切です。食料・衣類・娯楽などの変動費は「セールだったから」「安かったから」といった理由で買うのではなく、本当に必要なものを見極めるようにすると、無駄遣いを減らせるでしょう。住居・水道光熱・スマホなどの固定費も、契約を見直すことで大きな節約につながる場合があります。 ・資産運用 物価が上昇する状態が続くインフレーション(インフレ)では、お金の価値は実質的に目減りしてしまいます。極端に考えると、10年後に物価が2倍になった場合、現在貯金している100万円は50万円の価値に下がることになります。そのため、預金だけではなくインフレに強い資産を持つことも検討しましょう。 インフレに強い資産には「金や不動産投資」「株式投資」「外貨預金」などがあります。1つに絞るとリスクが高くなるため、インフレに強い資産を分散して持つとよいでしょう。
給料が上がっても貯蓄が増えないのは物価高のせいかも……焦らずに対策を考えよう
消費者物価指数の上昇や円安が続く昨今、多くの家庭は物価高に悩まされているといえるでしょう。 今回の事例のように、夫の給料が手取り30万円から33万円と10%上がって、自由に使えるお金が3万円プラスになったはずなのに貯蓄がなかなか増えない場合、原因は昨今の物価高にあることが考えられます。食料品や日用品の値段が上昇していて、普段通りの生活をしているだけで家計に負担がかかっているのかもしれません。 無駄遣いをしているわけではないのに貯蓄が増えない場合は、焦らずに対策を考えることが大切です。まずは支出状況を把握して、節約できる項目はないか見直してみましょう。物価高で現金の価値は下がっていくことが考えられるため、インフレに強い資産を持つことも検討してみましょう。 出典 金融広報中央委員会 知るぽると 消費者物価指数(Consumer Price Indexes)とは 総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat) 消費者物価指数 2020年基準消費者物価指数 結果の概要(全国)2024年4月 日本銀行 統計 外国為替市況(日次) 参考計数(東京外為市場における取引状況)2022年中、2023年中、外国為替市況2024年6月19日(水) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部