ウェブ会議に必須なAI PCカメラの設定項目。Windows Studio Effectsの使い方
出社回帰がささやかれるが、依然としてリモートワークなどの柔軟な働き方は注目されている。オフィス以外の場所からWeb会議ツールを使う機会は増えた。 【全画像をみる】ウェブ会議に必須なAI PCカメラの設定項目。Windows Studio Effectsの使い方 その際に気になるのがカメラに映る自分の背景だ。各種Web会議ツールにはバーチャル背景に置き換えるモードも用意されているが、自分の輪郭をうまく切り取れない場合もある。 そうした機能をオンにすると途端にPCの動作が重くなり、メモが取りにくくなったり、バッテリーが早く消耗することもある。 そんな時にお勧めしたいのがいわゆる「AI PC」で使える「NPUを使ったカメラ効果機能」だ。 今回はWindows 11(バージョン 22H2以降)でNPU搭載機(インテル製チップであれば2020年発売の第10世代Core以降)で使える「Windows Studio Effects」の設定方法について解説する。
スタジオ効果を使えば「背景ぼかし」をまとめられる
前述のOSおよびNPUの要件をクリアするWindows PCであれば、デスクトップ右下にある「クイック設定」パネルから「スタジオ効果」をクリックすれば、簡単に「Windows Studio Effects」の設定項目にアクセスできる。 スタジオ効果パネルでは以下の項目が設定できる。 背景効果……被写体の背景をぼかす機能。「なし」「標準」「人物」の3段階。 アイコンタクト……目線が下を向いてしまっても映像上は真っ直ぐ向いているように加工してくれる機能。「なし」「標準」の2段階。 自動フレーミング……被写体が中心に来るように自動で調整してくれる機能。 これらの機能はWindows上で動作するあらゆるカメラを扱うアプリケーションに適用される。 「Microsoft Teams」はもちろん、「Zoom」やウェブブラウザーでアクセスする「Google Meet」でも反映される。そのため、一つひとつのアプリでいちいち設定する必要はない。 また、基本的な処理にNPU(AI処理に特化したチップ)を使うため、他のCPUやGPUに負担をかけづらい。NPUが処理を担う分は、会議のメモや調べ物などにリソースを当てられるというわけだ。