「追加点にも繋がったと思う」慶應義塾大FW柳瀬文矢が試合を左右する前半AT先制弾! 指揮官「信頼している」
[9.4 総理大臣杯1回戦 慶應大 3-2 同志社大 石巻フ] 試合を左右する一発だった。慶應義塾大は総理大臣杯1回戦で同志社大と対戦し、3-2で勝利。先制点を挙げたのがFW柳瀬文矢(3年=駒澤大高)だ。 【写真】ジダンとフィーゴに“削られる”日本人に再脚光「すげえ構図」「2人がかりで止めようとしてる」 柳瀬は先頭の位置で先発出場すると、パス、クロスのターゲットとして奮闘。前半アディショナルタイム2分にMF立石宗悟(3年=桐蔭学園高)の折り返しに体を投げ出し、ゴールを決めてみせた。 立ち上がりから攻勢に転じた慶應大だが先取点を奪えないでいた。スコアレスのまま前半を折り返していたら試合はどうなっていたか分からない。柳瀬の1点がチームに余裕を生み、その後の加点、逃げ切りに繋がった。 「前半、自分にチャンスがきた中で決めきれず、苦しい展開にしてしまった。ただ、最後のところで先制点を決めれて、後半の追加点にも繋がったと思う」 FW塩貝健人の海外移籍で全国大会を前にチームの得点源を失った慶應大。柳瀬は「健人がいる間は、なかなか試合に出れなくて悔しさはあった」と思いを明かす。「あいつがいなくなったから勝てなくなったと言われないように、点を決めてチームの勝利に貢献したい」と攻撃陣を引っ張っていくつもりだ。 ただ、中町公祐監督は柳瀬を塩貝の代役とは考えていない。「そもそも柳瀬は力のある選手だ」と評価。「健人がマリノスに行く決断をしたときも、柳瀬がいてくれることが大きかった。信頼している」と強調した。 同志社大との1回戦で先制ゴールを挙げた柳瀬だが、その得点シーンでGKと交錯し、右膝を痛めてハーフタイムにピッチを退いた。「プレースタイル的に突っ込めるところが自分の価値、選手としての特徴」。試合後「膝の状態は大丈夫だと思う」とし、2回戦の早稲田大戦に向けて「今季、早稲田と2回試合をしたけど自分は出れなかった。出場したら点を決めたい」と意気込みを語った。