中国の対外貿易、11月は1.2パーセント増
【東方新報】11月の中国の輸出入は前年同月比1.2パーセント増となり、輸出は7か月ぶりの拡大を記録した。 中国税関総署によると、11月の輸出入総額は3兆7000億元(約75兆9728億円)に達し、輸出が1.7パーセント増、輸入が0.6パーセント増となり、1.2パーセント増加した。米ドルベースでは、輸出入総額は昨年と横ばいだったが、輸出は0.5パーセント増加し、4月以来の拡大となった。 中国税関総署の呂大良(Lv Daliang)報道官は、「第4四半期に入り、中国の対外貿易はプラス要因が増加しており、輸出入は2か月連続で年率換算で増加している」と話した。 2か月連続の伸びは、国内経済の回復と市場の需要回復のポジティブな傾向を反映したものである。 しかし、2023年の最初の11か月間、輸出入総額は昨年と横ばいで、輸出は0.3パーセント増、輸入は0.5パーセント減であった。また、中国税関総署によれば、米ドルベースでは、輸出入総額は5.6パーセント減少した。 主な貿易相手国のうち、東南アジア諸国連合(ASEAN)は依然として中国最大の貿易相手国であり、輸出入総額は1~11月で0.1パーセント増加した。中国にとって第2位の貿易相手国であるEUからの輸入は5パーセント増加したが、欧州連合(EU)への輸出は5.8パーセント減少した。第3位の貿易相手国である米国への輸出は8.5パーセント減少したが、米国からの輸入は1.6パーセント増加した。 注目すべきは、一帯一路(Belt and Road)構想の共同建設に参加する国々との輸出入が1-11月に2.6パーセント拡大し、これらの国々への輸出が6.9パーセント急増したことである。また、私営企業の輸出入も6.1パーセント増加し、中国の輸出入総額の53.3パーセントを占めた。 機械・電子製品の輸出は最初の11か月で2.8パーセント増加し、中国の総輸出の60パーセント近くを占め、牽引役となった。スマートフォンの輸出は3.3パーセント伸び、自動車の輸出は79.6パーセント急増した。 今年最初の11か月間、輸入は原油の購入が牽引し、12.1パーセント増加した。中国税関総署によると、大豆の輸入も13.3パーセント増加し、鉄鉱石の輸入は2.3パーセント増加した。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。