威勢良くみこしを担ぐ女性たち（駅通りで）

　山口市の三大祭りの一つ、山口祇園祭は27日に最終日を迎え、「ご還幸（かんこう）」として女みこしを含む3基のみこしが、駅通りのお旅所から上竪小路の八坂神社までを練り歩き、祭りを締めくくった。 　お旅所では、白石小などの女子児童4人が浦安の舞を奉納。出発式ではそれぞれのみこしの担ぎ手が意気込みの大声を発した。 　女みこしは、赤と黒の法被、ねじり鉢巻きでそろえた女性が担ぎ「わっしょい、わっしょい」と元気な声で調子を取って進んだ。商店街の交差点などでは、みこしを勢いよく旋回させて、観客を魅了。他の2基と共に一斉に回転させると大いに盛り上がった。 　中国出身の劉清さんは5年ぶりにみこしに参加。「ニューヨーク・タイムズ紙で取り上げられたこともあり、参加者のみこしへの本気が伝わってきた。観光客も多かった」と話していた。 　同神社によると、祇園祭の初日、中日、最終日で計9万人が来場し、昨年を1万5000人上回るなど、米有力紙で「今年行くべき52カ所」に市が選出された効果が表れた。