【悲報】地元のおばあちゃんがつくる漬物や梅干しが6月に「道の駅」から消えてしまう!?「いぶりがっこも」
「梅干し」と「調味梅干し」は実は異なる食べ物です!
ーー山本さんの投稿へのコメントに「添加物入れない所は許可が下りないとかになるんちゃうかなーとか、思ってしまいます」と書かれた方がいましたが、これは実際どうなんですか? 「今年の6月から『食品衛生法』が改訂されても、そのような事態にはならないですね。無添加だから健康被害が起こりやすいということもないですし、私たちはルールの下で梅干しを製造しているので、無添加でも健康被害が発生したことはありません。そもそも、梅干しってきちんと知られていないと思うんです」 ーーどういうことでしょう? 「私たちの製品をはじめ、道の駅などで販売されている多くの梅干しは、原材料が『梅、塩(紫蘇)』だけ。これが本来の『梅干し』です。塩で漬け込み、天日で干すという伝統的な方法でつくったものですね。 でも皆さんがスーパーでよく買われる梅干しのほとんどは『調味梅干し』なんです。この調味梅干しとは、その名前の通りに調味液に漬けてつくった梅干しのことで、梅干しを水やお湯で塩抜きして調味料で味付けしたもののことを指します。塩分が低い一方で、塩抜きする過程で梅本来の味、香り、栄養素が抜けてしまっています。さらに塩分濃度が下がることで保存が効かなくなるため、保存料が使われることも多いです。 ちなみに伝統的な製法でつくられた『梅干し』は、塩分濃度がしっかりあるため、保存料なしで何年も保存ができます。そのため食品規格上、『梅干し』と『調味梅干し』は分類が異なるんです。製品の内容を確認してもらうと、その違いがわかります」 「今の若い人たちは、調味梅干ししか食べたことがない人も多いはず。そもそも昔ながらのすっぱい梅干しに出会う機会が極端に少ないのかもしれないですね。だからこそ、私たちがすっぱい梅干しを広め、梅文化を継承したいと思っています」 ぜひ共同製造所の開設が実現して、多くの昔ながらの知恵や技術が継承されるといいですね。筆者も梅干しは「甘くない」派なので、切に祈ります。こうした動きが全国に広まることを願って! 【梅ボーイズ】 塩と梅だけの伝統的な製法でつくる甘くない梅干しは、全国にファンが多数。製造販売だけではなく、若者の梅農家継承を支援し、梅文化を守る活動もしています。 (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・東寺 月子)
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